検索窓
今日:5 hit、昨日:28 hit、合計:337,418 hit

17 食わせろ ページ19

.




「俺達が殺した悪魔がいたろ…」

「ワシが殺したヤツじゃな!」


いつの間にか私の元からみんなの元へ戻っていたパワーちゃんが言う



「そいつがどんどん大きくなってる……」


すると隣の部屋のドアが外れ、先ほどの何倍もの大きさになった悪魔が部屋から流れるように溢れ出て来た




「ホテルから出られない…… 見た事もない形状…… こりゃなんの悪魔だ?」



〈人間 人間たちよ 愚かな人間たちよ 私は契約を交渉する〉




「喋った!」

「契約だと…?」



〈そこのデンジと言う人間を私に食わせろ……
そいつの死体でもいい… 私に食わせろ…
そうしたら他のデビルハンターは全員無事に外へ返す
無事に返す… 契約しろ…〉





どうするべきか

私の中で答えは決まったも同然だったが、周りは悩んでいるようだった


そんな中、私達がいた部屋のドアが開き、刃渡りの長いナイフを持ったコベニちゃんが汗を流しながら出てきた


「デンジ…… 食わせろ…」


一瞬緊張感に包まれるも、コベニちゃんは一殴りであっさり倒れてしまった



「アキ君キツネで飲み込めば終わるんじゃない?」


「…コン」




「…やっぱりキツネは来ませんね ここは外と断絶されてるんだ…」

「キツネの体は京都にあるからね」




「じゃあ私のゴーストでやるか」


姫野さんがグッと手を握ると悪魔の力によってどんどん目の前の悪魔に傷がついていく




「げ〜……… デカくなった!」


〈無駄…だ… これは私の本体ではない
ここに私の心臓はない ここは胃の中…
私の弱点は8階にはない 私と契約をする以外生きては帰れない〉



『ここは胃…だっけ?』

「お〜らしいぜ〜」


『なら…』



それなら、効く可能性が高いよね



「あ、そっか!Aちゃんの力だったら効くかもね!」

「え!俺Aちゃんの悪魔見たことねえ!!」


『まあ、効かなかったら何があるかわからないですけどね』




私は人差し指と親指で雫の形を作り、目の前の悪魔をそこに収めた




『“___スイ”』




.

18 ВОДа→←16 蓋に蓋を重ねる



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (137 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
451人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ナル(プロフ) - りんごの皮100%さん» 第二部がすごく楽しみです…! どんな最後が待ち構えているのか、、 更新頑張ります!コメントありがとうございます! (2021年3月8日 22時) (レス) id: 4b52a48e38 (このIDを非表示/違反報告)
りんごの皮100%(プロフ) - チェンソーマン、第一部完結してしまいましたね… ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか… これからも更新楽しみにしてます!頑張って下さい!! (2021年3月7日 23時) (レス) id: 7d4c68e31d (このIDを非表示/違反報告)
ナル(プロフ) - あるみくさん» こんにちは!楽しんでいただけて何よりです、細かいところまで気付いていただいて…嬉しいお言葉沢山ありがとうございます(;o;) (2021年3月4日 13時) (レス) id: 4b52a48e38 (このIDを非表示/違反報告)
あるみく - こんにちは、あるみくです。これを見たとき、すごく面白かったです。まずお相手がアキくんなのもめちゃくちゃ少なかったし、18話の題名「ВОДа」を訳するとブルガリア語で「水」というのも奥の深さを感じます。貴方の文才を尊敬します。 (2021年3月2日 23時) (レス) id: 8de5b8d706 (このIDを非表示/違反報告)
ナル(プロフ) - ゆるめさん» わぁぁああ!なんと嬉しいお言葉… 辛い結末が待ってますが頑張ります…(;_;) (2021年2月27日 17時) (レス) id: 4b52a48e38 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ナル | 作成日時:2021年2月7日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。