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「このホテル内のどこかに悪魔が潜んでいる
それもただの悪魔じゃない
銃の悪魔の肉片が吸い寄せられている
肉片を食べた悪魔がいるって事だ」


「銃の悪魔本人がいるんじゃ“ねえの”？」


「肉片が大きければ大きいほど強く引き寄せられる
この程度じゃ違う」

「いいのぉソレ…！ワシに“よこせ”！」



「お前ら敬語はどうした」

「あ？」
「はア？」



「何の得もねえのにだ〜れがテメエに敬語使うかよおオ！」

「人間は愚かで傲慢じゃ〜！！」



『はぁ…』


これから仕事だというのにこんなんでやっていけるのか…

するとどこから出してきたのか、スッと2人分のガムを出すアキ君

ガムを見ると嫌々(?)アキ君の事を先輩と呼ぶデンジ君とパワーちゃん


『扱い慣れてきてるねアキ君』

「あんなの雑魚だ、食いもん与えてれば言う事を聞くと最近学んだ」


まるでお座りが出来た犬におやつを与えるようにガムを渡す
その様子を不安そうな面持ちで見ている人が1人、荒井君だ


「早川先輩… これから一緒に悪魔と戦う仲間として…
そいつらに背中任せて大丈夫なんですか？
片方は魔人でもう片方は…チンピラです…
自分は信用できません」


まあ不安にもなるよね
悪魔や魔人に背中なんて見せたら私達デビルハンターは殺してと言っているも同然だ



「こいつらに背中は任せない。
悪魔駆除には基本この二人を先行させる
この二人が逃げたり悪魔に寝返った場合は俺達が殺す」


「畜生みたいな扱いじゃな！」

「お前らに人権はない…！」



そう冷たく言い放ったアキ君に2人は背中を向けて、コソコソと話し始める



「コイツめっちゃキレてんじゃ〜ん、朝のアレのせいだな……」

「あのイタズラはさすがにまずかったの……」



それにいち早く反応したのは何を隠そう、イタズラ…の範囲に収まらない事を朝からされたアキ君である


「あれは！いたずらレベルじゃねえ！！殺すぞ！！」

「コワっ…何があったの……」

『ここで言ったらアキ君の人権が無くなるような事がありまして…』

「ふ〜ん…
アキくん厳しくしてばっかじゃ可哀そうだよ〜？」

それに共感し、褒美をよこせとねだるデンジ君を見兼ねた姫野さんは一肌脱ぐ、とある提案を持ちかけた



「今回の悪魔を倒した人にはなんと！私がほっぺにキスしてあげま〜す！」


「え！？」

「ええ！？」




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