番外編 （100人記念） 4 ページ27
(…ここで止めなかったら、もうちょっかい出されなくなるかもしれない)
あの子達が赤髪さんの彼女になれば、彼が絡んでくることも少しは減るだろうし、わざわざ止めるようなことでもない…のかもしれない。
「………」
そうだ、あんなに望んでいた事じゃないか。赤髪さんが静かになれば、喉から手が出るほど欲しかった私の平穏な学園生活が戻ってくる。
「ねえ、いいから行こうよ〜！」
だが彼女が赤髪さんの腕を掴んだ瞬間、何故だか勝手に体が動いていた。ふたりの間に割って入る私。赤髪さんは驚いたような顔をしていた。
「あの！
この人、私の連れです！」
その場に響いた私の声に、一瞬店の中が静まり返る。
最初は驚いた顔をしていた女の子だったが、段々とその表情が険しくなっていく。
「…何なのアンタ」
明らかに声のトーンが低くなる女の子。敵意むき出し、といった表情でこちらへと近づいてくる。
…あれ、私はとんでもないことをしてしまったのでは？
女の子は目的だった逆ナンを邪魔され、しかもその相手が女(多分恋敵と勘違いしている)だったという状況である。
そりゃあ、イライラするのも無理はない。
私はあの環境だし、同い年の子達よりは暗殺で色々鍛えられていると思うけど、今まで喧嘩という喧嘩もしたことがないし、いきなり手を出されたら対処できないかもしれない。
今からでも「すみません、何でもないです。やっぱりどうぞ連れていってください」と弁解したほうがいいのだろうか？
でも身体が動いたのはほぼ反射みたいな物だったので、理由を聞かれたら上手く説明できる自信がない。
「あ、あの」
そんなことを考えている間にもどんどんと近付いてくる女の子。緊張で震える唇から続きを言おうとした瞬間、赤髪さんに肩に手を回されぐっと引き寄せられる。
「この人、俺の彼女だから」
はあああぁぁぁぁ！？
えっちょっ何言ってんのこの人！？と脳内で1人パニクる私に赤髪さんは黙ってこちらを見ると不敵な笑みを浮かべる。
「冷めたわ、マジ意味わかんない」
「ありえないんだけど、もう帰ろう」
女の子達は呆然とその場に立ち尽くしていたが、やがて赤髪さんの嘘を信じたのかそのまま怒って出口へ向かってしまう。
「え、あ、あの…」
.
赤髪さんも連れて行って！！←
続く (更新停止中)
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メロンパン(プロフ) - まるこ。…さん» お返事がとっても遅れてしまい大変申し訳ないです(´；ω；｀)コメントありがとうございます！本当に亀更新で申し訳ないですが、頑張って更新していきますので、これからもどうぞよろしくお願いします(о´∀`о) (2021年4月6日 21時) (
レス) id: 11ce26ac8f (このIDを非表示/違反報告)
まるこ。… - すごい面白いです！続き楽しみにしています。更新頑張ってください(´∀｀*)応援してます！ (2020年11月1日 19時) (レス) id: df2bcec275 (このIDを非表示/違反報告)
猫の恩返し(プロフ) - いえいえ(*^▽^*) (2020年4月12日 9時) (レス) id: 4d3e3864e8 (このIDを非表示/違反報告)
メロンパン(プロフ) - あーそうです！分かってくださる方がいて嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年4月11日 21時) (レス) id: 11ce26ac8f (このIDを非表示/違反報告)
猫の恩返し(プロフ) - パァン、、、確か進撃の巨人のヒストリアがサシャにパンを上げた時の反応だっけ？ (2020年3月30日 15時) (レス) id: 4d3e3864e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メロンパン&椿 x他1人 | 作成日時：2020年1月2日 10時
