５９話 ★ ページ14
賢明な読者の皆さんはもうお分かりかと思うが、この両親✕赤髪さんの組み合わせはまずい。
似たもの同士仲良くなりでもしたら、私には止めることができないだろう。
両親は今すぐ帰れないし、誤魔化そうとしても間違いなく問い詰められるだろう。
とりあえず今は赤髪さんに事情を話して帰ってもらうしか__________
「Aちゃん遅ーい」
……終わった。
さっきまで談笑していたはずの両親も固まっている。そりゃあそうだろう、人をほとんど連れてこない私が友達を連れてきて、しかもそれが男なのだから。
終わりを決意したその時、母の口から予想外の言葉が飛び出した。
「…え？ど、どうしましょうパパ……
あの子に彼氏が！」
…はい？
「うん、今日はお祝いだ！！」
……いや、何で？
いや、本当になんで？
私は彼氏など生まれてこの方出来たことはないし、それが赤髪さんだなんて誤解されてはたまらない。なんとかして弁解しなければ。
「いやあの、この人は「いつもお世話になってます、赤羽カルマです」
うぉぉぉーい！←
挨拶すなや！てか最初に否定せな信じてまうやんけ！！((
「あら、彼、優しそうでいいじゃない」「イケメンな上に性格もいいなんて…」
外面だけはいい赤髪さんのこと、余計な言動←さえ無ければ、屈託のない笑顔とルックスは完全に好青年のそれ。
まあそれはあくまで見た目だけの話なのだが、そんなこと知る由もない両親は手を取り合い号泣している。(おそらく感動からだろうけど)
……早く弁解して赤髪さんを帰そう。
「いや、あの「今日は夕ご飯、食べていくんでしょ？」
私の声に被せるようにして、じりじりと距離を詰めていく母、沙織。その勢いに、笑顔をつくっていたはずの赤髪さんの顔が引きつっていく。
「何なら泊まっていってもいいぞ！」
「いやいやいや！」
何故か親指を立て爽やかな笑顔で言い放つ父、博翔。
果たしてこの両親は私が男嫌いだというのを理解しているのだろうか。
もう何度も話したはずだが、理解した上でやっているのだとしたら嫌がらせとしか思えない←
…まあそれはいい。さっきの赤髪さんの表情を見れば返事は明白だろう。
大体私の家で夕ご飯、ましてや泊まりだなんて私はもちろん、赤髪さんにだって何一つメリットがない。
だから答えは当然、No________「はい」
……はい？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メロンパン(プロフ) - まるこ。…さん» お返事がとっても遅れてしまい大変申し訳ないです(´；ω；｀)コメントありがとうございます！本当に亀更新で申し訳ないですが、頑張って更新していきますので、これからもどうぞよろしくお願いします(о´∀`о) (2021年4月6日 21時) (
レス) id: 11ce26ac8f (このIDを非表示/違反報告)
まるこ。… - すごい面白いです！続き楽しみにしています。更新頑張ってください(´∀｀*)応援してます！ (2020年11月1日 19時) (レス) id: df2bcec275 (このIDを非表示/違反報告)
猫の恩返し(プロフ) - いえいえ(*^▽^*) (2020年4月12日 9時) (レス) id: 4d3e3864e8 (このIDを非表示/違反報告)
メロンパン(プロフ) - あーそうです！分かってくださる方がいて嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年4月11日 21時) (レス) id: 11ce26ac8f (このIDを非表示/違反報告)
猫の恩返し(プロフ) - パァン、、、確か進撃の巨人のヒストリアがサシャにパンを上げた時の反応だっけ？ (2020年3月30日 15時) (レス) id: 4d3e3864e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：メロンパン&椿 x他1人 | 作成日時：2020年1月2日 10時
