262:センラside ページ41
本当に少しでいいから時間をくれと言う坂田になんでこんな時にと思うけど余りにも必死に言われるから仕方なく家に帰った。
「なんなん？」
早く外に行きたいと怒る俺に坂田は眉を下げた。
「こんな事間違ってるってわかってる。後でいくらでも怒ってくれてええよ」
なんの事か全くわからないけど話をやめない坂田を見つめるしか出来ない。
「俺が出来るのは、探すこととこれしかないから」
「坂田」
「ごめんな」
やめろと言う前に杖は振られてそこから覚えて無い。
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暗い。
さっきまで明るかったはずなのに。
周りを見るとマンションや街灯で何度か通った事がある家の近くだということはわかった。
「あの、、、大丈夫？」
声を掛けられた方を見て驚いた。
しゃがみ込んで俺を心配そうに見る会いたくて仕方ない人。
(Aちゃん！)
恐る恐る俺に伸びてきた手が温かい。
言葉を発したいのに声が出ない。
「一人？お母さんは？」
何も答えない俺にAちゃんは困った顔のまま遠慮がちに頭を撫でた。
「怪我してるね、痛い？」
この会話をした事がある。
思い出した。
初めてAちゃんと会った日。
だったら俺は子供のままで、何も話せない。
目線だけを下に移すとサイズの合っていないらしい服が見えて、やっぱりと確信に変わる。
「迷子、、、？」
じゃないよねと自分にしか見えていない事がわかっているAちゃんは困った様に笑った。
「うちに来る？」
怪我の手当をしようと優しく手を握ってくれた。
話せないにしろ振り払えたはずの手を離さなかったのは、きっとこの時からAちゃんに惹かれていたんやと思う。
連れて帰ろうと抱き締められた身体に泣きそうになる。
そうやった。
怖かったはずなのに、この子は一人に出来ないと連れて帰って優しく手当をしてくれた。
坂田の見せる夢だからか自分の意志で動けない。
それでも坂田に魔法をかけられ慣れているからか力を振り絞ると抱き上げてくれたAちゃんの首に手を回すことが出来た。
でもそれはあの時やっていない事。
だからか、目の前はいきなり真っ暗になって次に目を覚ますと部屋の寝室だった。
(これは、、、)
いつの日の事なのかわからない。
素肌のまま俺に抱き締められながら眠るAちゃんの顔は何度も見た穏やかな寝顔。
髪を撫でる感触がリアルだった。
うっすらと瞳を開いたAちゃんは、俺を見ると綺麗に笑った。
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あーりん(プロフ) - めめさん» ありがとうございます！甘い二人が書きたい私としては早くこのシリアスを抜けたい所ですがしばしお付き合い下さい！笑 (2019年8月27日 21時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - 更新お疲れさまです(^^)いつも楽しみに待ってます！シリアス展開なのに先が気になってワクワクしていますw更新頑張ってください！ (2019年8月27日 16時) (レス) id: 08075475cf (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 怜莉さん» 楽しみに待って頂いているのがすごく嬉しいです！( ；__； )コメント頂けてとても励みになりますー！少しシリアスなお話が続きますがお付き合いよろしくお願いします！ (2019年8月27日 15時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
怜莉(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しみで、今か今かと待っていますw個人的になんで話数毎の評価ができないんだーーーーー！！！と嘆いていますwこの先の夢主ちゃんとセンラさんがどうなるか気になります！更新頑張って下さい！待ってます！ (2019年8月27日 10時) (レス) id: 0408e10153 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ぷーさん» ありがとうございますー！これからもよろしくお願いします！あと、課題頑張って下さい！！w (2019年8月27日 1時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年8月8日 4時
