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辛いことがあっても仕事は放棄出来ない。
大人になるということはそういうことだとも思う。
あの後何があったのと言う彼に声が聞きたかっただけと時間が無かったから電話を切るしか無かった。
でも彼は普段と様子の違う私に気付いていた。
何度も大丈夫かと聞かれたし、帰っておいでとも言ってくれた。
それでも帰れない。
この手紙だけで終わらない気がしたから。
誰かもわからない相手に生活を乱されたくない。
「、、、頑張るんやで」
帰らないと言った私に、彼は何も言わずに背中を押してくれた。
その言葉と腕に光るブレスレットだけで何とか今、自分を保つ事が出来てる。
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(あれ、、、)
何も考えないように夢中で仕事に打ち込んだおかげか残業もそこそこに終える事が出来た。
早く帰りたい気持ちでエレベーターを降りて会社のエントランスを出ると少し遠くに会いたかった人がいた。
「センラ！」
「お疲れ様」
来ちゃった、と悪戯に笑う彼に何も言えなくなってしまった。
話したいことは沢山あるのに。
口を噤む私を彼はよう頑張ったねと優しく抱き締めてくれた。
会社の前だからとすぐに離れて行った腕。
それでも、慣れすぎた体温が安心させてくれた。
「センラ、、、」
「なぁに、どうしたん」
甘やかしてくれる声に、素直になる癖がついてしまった。
言わなくても何かあったとわかってしまう彼に隠せない癖も。
だから随分と泣き虫になってしまった。
「、、、あんまり可愛い顔見せたくないから、早く帰ろ？」
「うん」
本当は今すぐにでもちゅーしたいんやでと言う。
外だから、会社の近くだから我慢してくれている彼の精一杯の私をからかう言葉だったと思う。
私の涙を拭ってくれる彼の顔は言葉とは正反対な顔をしていた。
「タクシーで帰ろう？」
「そうしよ」
手を繋いでくれた彼の手にはさかたんの魔法陣が光っていた。
(また迷惑かけちゃった...)
センラに力貸すの、もう疲れへんくなったからいつでも言ってねと笑ってくれたさかたんの顔を思い出す。
大きく包んでくれている手が離れてしまうのが怖くて無意識に強く握ってしまった。
それでも彼は可愛いと瞳を優しくしてくれた。
誰かに甘えることも、頼ることもどうしていいかわからず出来なかった私を変えてくれた人。
たった一人の、大好きな人。
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あーりん(プロフ) - 折_こたぬきさん» わー！貴重な男性コメントありがとうございます！！しかもキュンキュンして頂けているとは、、、すごく嬉しいです！！次のお話でも宜しくお願い致します！ (2019年8月8日 3時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
折_こたぬき - 初コメ失礼します！初投稿から男子1人でずっとキュンキュンさせてもらってます！これからも更新頑張ってください！ (2019年8月8日 2時) (レス) id: 5fe8b549a6 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ☆レム☆さん» 大好きと言って頂けて嬉しいです( ；__； )！長くお付き合い頂いてありがとうございます！もちろんこちらもフォロバさせて頂くので宜しくお願い致します！ (2019年8月8日 0時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
☆レム☆(プロフ) - またよろしければTwitterのほう、フォローさせていただいてもよろしいでしょうか?長くなってしまい申し訳ありません。これからもずっと応援しております(*^^*) (2019年8月7日 23時) (レス) id: d6601494c3 (このIDを非表示/違反報告)
☆レム☆(プロフ) - はじめまして、コメント失礼いたします。投稿当初からずっと読ませていただいております。読む度に幸せな気持ちになれるこの作品が本当に大好きです(*^^*)無理はせず、あーりん様のペースで更新なさってくださいね！これからも楽しみにしております！ (2019年8月7日 23時) (レス) id: d6601494c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年7月14日 15時
