206:センラside ページ27
どうせAちゃんがいなくて暇だろと来た三人が来てる間はなんだかんだ言って気は紛れたし時間の感覚は無くなったけど一人になると実感する。
Aちゃんがいないと何をしていいのかわからない。
天月くんからまたお願いと渡されている仕事をすればいいんだろうけどそんな気にもなれない。
シーンとした部屋が広く感じる。
時間を潰そうとテレビを眺めてみても煩く聞こえるだけで何も頭に入ってこない。
すぐに消して時計を見るといつもなら一緒にベッドに入っている時間だった。
(さみしい)
早くおかえりと抱き締めたい。
Aちゃんが視界に入らない時なんてお風呂に入っている時くらいだから夜に一人でいる事が落ち着かない。
真っ暗な寝室のベッドでとりあえず横になって手を伸ばしても空を切る指先がさみしい。
いつもなら温かくて柔らかい感触がするのに。
腕の中に抱いて眠るAちゃんをちゃんと寝ているか眺めるのが日課だからかAちゃんの感触の無いベッドは居心地が悪い。
伸ばした手の自分の指先をぼーっと眺める。
こんなに離れた事なんてないから
気が狂いそう。
髪を撫でて抱き締めたい。
キスしたい。
(声が、聞きたい)
一人で寝れないようにしたなんてからかったけど寝れないどころか一人で居れない様に自分がなってしまった。
この先絶対にまた一人になる日が来る。
Aちゃんの最期を看取った後、生きていけんのかなぁと考えると胸がズキズキと痛むような気がしてきた。
ずっと先の話だけど人の一生は早い。
(電話？)
先の事に胸を痛めていると携帯が鳴ってAちゃんから電話がかかってきていた。
「こら。ちゃんと寝やなあかんでしょ」
咎めた言葉は全く意味なんて持たない。
ちゃんと寝るんやでなんて余裕なフリをして言ったけど電話が掛かってきた事が嬉しかった。
「俺がおらんと寝られへん？」
さみしいと呟いた消えそうで甘えた声が脳に響く。
なんで近くにおられへんのやろ。
今すぐ抱き締めて大丈夫と頭を撫でたい。
おやすみといつもの様にキスをして眠るまで見守りたい。
口ずさむ歌がいつ知ったものかもう覚えてないけどこの歌が好きだと言うAちゃんの為に歌い続けた。
規則的な呼吸が聞こえて寝たんだなと安心する。
まだ口にした事は無いけど、俺の愛はきっと重いから。
今よりもっとAちゃんに相応しくなったらちゃんと伝えるね。
「、、、愛してるで」
朝まで目を覚まさず眠れますように。
「おやすみ」
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あーりん(プロフ) - 折_こたぬきさん» わー！貴重な男性コメントありがとうございます！！しかもキュンキュンして頂けているとは、、、すごく嬉しいです！！次のお話でも宜しくお願い致します！ (2019年8月8日 3時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
折_こたぬき - 初コメ失礼します！初投稿から男子1人でずっとキュンキュンさせてもらってます！これからも更新頑張ってください！ (2019年8月8日 2時) (レス) id: 5fe8b549a6 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ☆レム☆さん» 大好きと言って頂けて嬉しいです( ；__； )！長くお付き合い頂いてありがとうございます！もちろんこちらもフォロバさせて頂くので宜しくお願い致します！ (2019年8月8日 0時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
☆レム☆(プロフ) - またよろしければTwitterのほう、フォローさせていただいてもよろしいでしょうか?長くなってしまい申し訳ありません。これからもずっと応援しております(*^^*) (2019年8月7日 23時) (レス) id: d6601494c3 (このIDを非表示/違反報告)
☆レム☆(プロフ) - はじめまして、コメント失礼いたします。投稿当初からずっと読ませていただいております。読む度に幸せな気持ちになれるこの作品が本当に大好きです(*^^*)無理はせず、あーりん様のペースで更新なさってくださいね！これからも楽しみにしております！ (2019年8月7日 23時) (レス) id: d6601494c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年7月14日 15時
