188:うしさせ ページ9
「おかえり」
「ただいま」
少し浮き足立って帰った家には既にいつものように彼が立って出迎えてくれた。
「なんで笑ってるん？」
「なんか賑やかなの聞いたら帰るの楽しみになっちゃった」
抱き締めた腕を緩められて唇が重なった後、私の顔を覗き込んだ彼の顔は小さく笑っていていつも通りなのになんだか楽しい。
「みんなAちゃんが帰ってくるの待ってたんよ」
行こう、と手を繋がれリビングの前に来るといつもは彼がドアを開けるのに今日は開けてと言う。
なんでだろうと思いながらゆっくりドアを開けると耳に慣れない音が鳴り響いた。
「「「Aちゃんおかえりー！！」」」
「わっ、、、」
すげー！なにこれ！と騒ぐ三人の手にはクラッカーが握られていて自分たちで鳴らしたくせに凄く驚いていて楽しそうに笑っている。
(なんでクラッカー？)
誕生日以外で見ることの無いそれに驚きと疑問でいっぱいになったけどあまりにも楽しそうに笑う三人につられ笑いしてしまう。
「びっくりした？」
「びっくりしたー！なんで？誰か誕生日なの？」
振り向いた彼もほんまは誕生日にやるやつなん？と楽しそうに笑っていて、散らばった色とりどりな紙に目をやって掃除あいつらにさせようねと言う。
「見てー！俺らで注文出来たんやで！」
「凄い！ほんとに誕生日パーティーみたいになってるね」
さかたんの言葉にテーブルに目をやるといつもみんなで頼むピザが既に並べられていた。
一番驚いたのは、同じテーブルに所狭しと並んだ小さな可愛らしいケーキの数。
「ケーキ！可愛いー！凄い量！」
ホテルのビュッフェにありそうなディスプレイのされ方と数に思わずはしゃいだ声を上げてしまった。
「飾り付けは俺がした」
喜ぶ私を見て、うらたんが照れたように笑っている。
「Aちゃん、今日は特別なお酒もあるでー」
まーしぃの言葉に手元に目をやると美味しいと有名な高価なシャンパンが握られていて、早く呑もうと開け始めている。
「凄い！今日なんかのお祝い？」
どうしたんだろうと彼を振り向くと優しい顔で私を見て笑っていたからその顔にときめいてしまう。
「いつも仕事頑張ってるAちゃんに俺たちからの感謝のお祝い？」
「、、、ありがとう」
穏やかな彼の声と早く食べようとはしゃぐ三人の楽しそうな声に何故だか涙が出そうになる。
感謝しなきゃいけないのは私の方なのに。
それお祝いじゃないよと呟くことしか出来ない私に彼はまた優しく笑った。
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あーりん(プロフ) - 折_こたぬきさん» わー！貴重な男性コメントありがとうございます！！しかもキュンキュンして頂けているとは、、、すごく嬉しいです！！次のお話でも宜しくお願い致します！ (2019年8月8日 3時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
折_こたぬき - 初コメ失礼します！初投稿から男子1人でずっとキュンキュンさせてもらってます！これからも更新頑張ってください！ (2019年8月8日 2時) (レス) id: 5fe8b549a6 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ☆レム☆さん» 大好きと言って頂けて嬉しいです( ；__； )！長くお付き合い頂いてありがとうございます！もちろんこちらもフォロバさせて頂くので宜しくお願い致します！ (2019年8月8日 0時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
☆レム☆(プロフ) - またよろしければTwitterのほう、フォローさせていただいてもよろしいでしょうか?長くなってしまい申し訳ありません。これからもずっと応援しております(*^^*) (2019年8月7日 23時) (レス) id: d6601494c3 (このIDを非表示/違反報告)
☆レム☆(プロフ) - はじめまして、コメント失礼いたします。投稿当初からずっと読ませていただいております。読む度に幸せな気持ちになれるこの作品が本当に大好きです(*^^*)無理はせず、あーりん様のペースで更新なさってくださいね！これからも楽しみにしております！ (2019年8月7日 23時) (レス) id: d6601494c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年7月14日 15時
