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「天月さん、何か食べますか？」
「あぁ、大丈夫だよ。みんなと一緒で食べなくても平気だから」
ありがとうと言う天月さんにやっぱりそうなんだと妙に納得した私は自分の分を作って来ますねと席を立つ。
今日は自分もいらないと言う彼に一人分の食事を作っていると、後ろから二人の会話が聞こえてきた。
「え？！これセンラさんが作ったの？凄くない？」
「Aちゃんが仕事してる時暇やから遊びで作ってみてん」
「これほんとに凄いよ、他には？」
「あとねー、」
パソコンを触っているようで、私が見たいと言っても見せてくれない彼の遊びを天月さんには見せているらしい。
ずるいな、と少し振り返ってみると二人と目が合って話し声が小さくなった。
(なにしてるんだろ)
まだだめ、といつまで経っても私には見せてくれない彼の遊びが気になる。
そんなに私に見せられない物なのかと少し拗ねながら菜箸を動かした。
テーブルで食べにくいなと思いながらも一人分の食事を採っていると彼が口を開く。
「Aちゃんと同じ会社で働いてるん？びっくりやなぁ」
「ね。俺もセンラさんが迎えに来てびっくりしたけど」
「え？あの時おったん？」
どこに？と不思議そうな顔をする彼に天月さんは酷いなぁと笑う。
「天月くんがおったから、俺の怪我はあれだけで済んでん」
「大きい争い事だったもんね。その後がわからなかったから心配してたんだけど、Aちゃんが助けてくれて良かった」
「そうなんだ...」
小さくなっていた頃の彼を思い出して不思議な気分になる。
話によれば乗っていた船から負傷していた彼が落ちる時に天月さんの魔法陣が守ってくれたらしい。
あのまま落ちていたら死ぬことはないけど、回復するのにきっと今頃眠ったままで私に逢えていなかったと彼は少し感慨深そうに話した。
「元気そうで安心したよ。みんなにもまた会わせて貰っていい？」
「もちろん。水曜日にみんながこの家に集まるから、良かったらその時に」
「あいつらも喜ぶわ」
さかたんにはもう会ったけどね、と笑うと聞いていないと彼が拗ねている。
「お昼に、俺も仲間だよって信じてもらう為に坂田に来て貰っただけだよ」
センラさんてこんな性格だったっけ？と笑いながら立ち上がると、そろそろ帰るねと鞄を持った。
「ちゃんと玄関から帰るんですね」
「今は人間として暮らしてるからね」
じゃあまた水曜日に、と彼と二人で手を振り玄関の鍵をかけた。
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あーりん(プロフ) - lonleyさん» コメントありがとうございます！やっと書き始める事ができたのでのんびりにはなると思いますが読んで頂けると嬉しいです★ (2019年7月11日 23時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 気味悪さを表現したかったので、最高の褒め言葉ですwありがとうございます！笑 (2019年7月11日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
lonley - すごくおもしろかったです！ 坂田くんver.気になって仕方ありません！！ これからも頑張ってください！ 応援してます！ (2019年7月10日 21時) (レス) id: 39388112b7 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - おかえりってところでゾクってしましたw (2019年7月10日 20時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - もえかさん» コメントありがとうございます！どちらも読んで頂けて嬉しいです( ；__； )今後もよろしくお願いします！ (2019年7月7日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年6月19日 6時
