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「お待たせしてすみません」
「ぜーんぜん。お疲れ様」
随分待って貰ったんじゃないかと心配になるくらい残業が長引いてしまった。
小走りで最寄駅を降りると天月さんは既に待ってくれていて自販機でまたカフェオレを買ってくれた。
「お昼も買って頂いたのにすみません」
「気にしなくていいよ。お昼ご飯食べれなくて大変だったでしょ？ごめんね」
「お昼食べれる方が珍しいので大丈夫ですよ」
さすがブラックだと二人で笑いながらマンションのエントランスを抜ける。
帰りは連絡出来ないと彼に言ってある。
なんで？！と拗ねていたから帰ってからが怖いなとエレベーターのボタンを押す。
「センラさん、びっくりしてくれるかな？」
「絶対驚きますよ」
ふふ、と笑う天月さんを部屋の前まで案内して鍵を差し込んだ瞬間、ドアが開いた。
「お！そ！いー！」
「ご、ごめんね」
腕を引かれヒールのまま抱き締められるけど今日は一人じゃない。
「凄い熱烈なお迎えだね」
「、、、天月くん？」
私を痛いくらいに抱き締めたまま耳元で初めて聞くような声色の彼の声が聞こえる。
「センラさん、久しぶり」
「めっちゃ久しぶりやん！、、、なんでここにおるん？」
とりあえずこの腕離してくれないかなと背中を叩くけど話に夢中な彼は全然気付いてくれない。
「センラさん、とりあえず離してあげたら？」
「あ、忘れてた」
おかえり、と腕が緩めらてようやく一息着くことが出来た。
「天月さんも、とりあえずリビングにどうぞ」
「おじゃまします」
差しっぱなしだった、と慌てて鍵を抜いて私も後に続く。
「とりあえず、ソファどうぞ」
「わー、いいお家住んでるね」
人を招き入れた事がない私はどうしたらいいのかわからずとりあえず飲み物でも入れようとキッチンに立つ。
本当に知り合いなんだ、と改めて実感する程二人は私が居なくても楽しそうに話している声が聞こえる。
「どうぞ」
「ありがとう」
テーブルに飲み物を三人分置くと天月さんが小さく笑う。
「見せつけられちゃったな〜」
「え？」
「マグカップ。お揃いなんだね」
この間買った二人のマグカップを見てらぶらぶじゃん、と笑っている。
「これは、、、」
なんだか恥ずかしくなった私は彼に視線を移すと目が合った。
「ラブラブなとこ、もっと見せよか？」
「熱烈なセンラさんのお迎えでもう十分ラブラブなとこは見ました」
結構ですと断る天月さんと彼は楽しそうに笑っている。
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あーりん(プロフ) - lonleyさん» コメントありがとうございます！やっと書き始める事ができたのでのんびりにはなると思いますが読んで頂けると嬉しいです★ (2019年7月11日 23時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 気味悪さを表現したかったので、最高の褒め言葉ですwありがとうございます！笑 (2019年7月11日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
lonley - すごくおもしろかったです！ 坂田くんver.気になって仕方ありません！！ これからも頑張ってください！ 応援してます！ (2019年7月10日 21時) (レス) id: 39388112b7 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - おかえりってところでゾクってしましたw (2019年7月10日 20時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - もえかさん» コメントありがとうございます！どちらも読んで頂けて嬉しいです( ；__； )今後もよろしくお願いします！ (2019年7月7日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年6月19日 6時
