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「そちらの課は綺麗な女性たちで羨ましいですね」
「そうですか？よかったなー！お前！」
「、、、ありがとうございます」
上司、上司、と呪文のように頭で繰り返し突然回された手に動揺しながらもお酌用のビール瓶を持ち振り絞って笑顔を作る。
向かいに座る他の課の上司にお酌をしながら目線を外すと同じように腕を回されて苦い顔ながらも笑顔を作っている同僚が見えた。
酔っ払った上司たちはいつも以上に色々と酷い。
回された手がベタベタと身体を触るのに耐えられなくなって新しいお酒を頂いてきますと席を立とうとするのも許してくれない。
「これ飲め、上司の注ぐ酒だぞ」
飲めないのかと典型的なパワハラを受けながら注がれた日本酒を見てどうしようと考える。
(飲めない...)
あまり得意ではない注がれたお酒に零してしまおうかとも思ったけど注がれたお酒はすぐに無理に口元へやられて飲まざる得なくなってしまった。
喉が焼けるような感覚と身体の熱さにやばい、となんとか上司を引き剥がしてトイレへ向かおうと席を離れた。
「Aちゃん大丈夫？結構飲まされた？」
「そこそこ飲まされちゃいました」
顔赤いよ、とトイレで化粧直しをしていた先輩に心配されてしまった。
ビールから始まりお水もしっかり飲んでいるつもりだけど注がれるお酒は圧倒的に多い。
「まだ1時間もあるね」
「そうですね、、、先輩も大丈夫ですか？」
「私はお酒強いから大丈夫」
それより思ったより手助けできなくてごめんね、と赤くなった頬を挟んで綺麗な顔が心配そうに私を覗き込んだ。
「そう言って貰えるだけで心強いので」
優しいなと口角が上がる。
頑張ろうねと先に出た先輩の少し後に私も戻ろうと扉を開いた。
「よかった、大丈夫ですか？」
「え、、、大丈夫です」
わざわざ待っていたのか高瀬さんがいた。
私が出てきたのを見ると近寄ってきて気分はどうですかと尋ねられる。
「大丈夫ですよ。ご心配ありがとうございます」
「お酌もなるべくさせないようにすると言ったくせに何も出来ず、、、すみません」
参加しないのかと聞かれたときのことを言っているんだろう、本当に申し訳なさそうな顔をされて困ってしまう。
「あの、二次会のお話がでてるのですが参加しない方向でいいですよね？」
「二次会！出来れば帰りたいと思いますけど、、あの様子だと帰れそうにないような」
酔いが回っているのか襖の向こうで一際大きくなった声が耳に入り思わず顔を歪めてしまった。
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あーりん(プロフ) - lonleyさん» コメントありがとうございます！やっと書き始める事ができたのでのんびりにはなると思いますが読んで頂けると嬉しいです★ (2019年7月11日 23時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 気味悪さを表現したかったので、最高の褒め言葉ですwありがとうございます！笑 (2019年7月11日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
lonley - すごくおもしろかったです！ 坂田くんver.気になって仕方ありません！！ これからも頑張ってください！ 応援してます！ (2019年7月10日 21時) (レス) id: 39388112b7 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - おかえりってところでゾクってしましたw (2019年7月10日 20時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - もえかさん» コメントありがとうございます！どちらも読んで頂けて嬉しいです( ；__； )今後もよろしくお願いします！ (2019年7月7日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年6月19日 6時
