113:センラside ページ27
時間が経つにつれて症状が悪化しているのか、寝ている間にひどく寝汗をかいたり咳が出たり苦しそうで何も出来ない自分が悔しくなる。
眠っているAちゃんの身体はだんだん体温が上がっていく。
繋いだ手がいつもより熱くて、このままだったらどうしようと不安で仕方ない。
寝苦しくてたまに目を覚ますAちゃんは無意識なのか起きる度に俺の姿を探すように視線を動かす。
「どうしたん」
寝ぼけているのか、声をかける俺を見るとまたすぐに眠りにつく。
「そばにおるからね」
辛そうなAちゃんの手を握ると、握り返してくれたような気がした。
咳をする度に背中を撫でてみたり飲み物を飲ませたり色々するけど本当にこれで良くなるんだろうか。
辛そうに咳をしてびっくりさせてごめんねと謝るAちゃんはこのままいなくなってしまうんじゃないかと不安で小さい身体を支えるように抱き締めた。
(いやや...)
治らなかったらどうしようという不安な気持ちと、今俺がしっかりしなくてどうするという気持ちが交差する。
「センラ」
名前を呼ぶ声が弱々しくて泣きそうになる。
ほんの数日前は元気で笑っていたのに。
こんこんと咳を寝ても起きていても繰り返すAちゃんの背中を、早く治りますようにと願いながら撫で続けた。
携帯で必死に風邪を引いている時に人が食べる物は何か探しているとリビングの窓が叩かれて見てみると三人揃っていた。
「Aちゃん大丈夫？」
「だいぶよくなったん？」
「薬ちゃんと飲んでる？」
口々に体調はどうだと聞いてくる三人に、一時期よりはマシになったというとほっとしたような顔をしていた。
「何持ってるん？」
「え、Aちゃんに。早く治りますようにって」
お見舞い、と坂田の手には花が握られている。
俺もある、とうらたんは小さい葉っぱを取り出した。
「これなに？」
「知らん。人間の女の子はこれが好きらしい」
へー？なんで？と坂田とまーしぃが手のひらに置かれた葉っぱを眺めている。
「俺は手紙書く〜」
まーしぃが使っていいと言われていた紙とペンで何か書くと、冷蔵庫を開けてこれと一緒に置いておいてくれと言う。
「ねー、ちょっとだけ静かに様子見たらあかん？心配やねん」
坂田の言葉に二人とも頷くから静かにならいいと頷くと寝室へと姿を消した。
「えらいしんどそうやなぁ」
「しっかり看病してやれよ」
「何かあったら呼んでよ？」
話し声が煩いかもしれないとすぐに三人は帰っていった。
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あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 発狂だなんてありがとうございますw出来る時になるべく更新するようにしているのでこれからもお付き合いお願い致します★ (2019年6月18日 5時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - もう、更新早めで発狂してました (2019年6月17日 19時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 白雨さん» 白雨様ー！ありがとうございます！m(_ _)mキャラクター崩壊も甚だしいですがこれからもよろしくお願い致します！ (2019年6月17日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - 赤星になりましたね！おめでとうございます〜！これからの展開も楽しみにしてます(*´艸｀) (2019年6月17日 11時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» ありがとうございます！深夜更新が多いのでご迷惑をおかけするかもしれませんがお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月16日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年6月9日 16時
