111:センラside ページ25
「、、、、、」
起きてから動作がゆっくりだなとは思っていたけど、やっぱりおかしい。
毎朝時間が足りないと忙しなく動くAちゃんの手は今日は止まっている。
視線はテレビに向いていて化粧品が握られたまま動かない。
特に気になるニュースでも無さそうなのに。
「Aちゃん」
小さく呼びかけても反応が無い。
(どっか悪いんやろか...)
昨日の夜はそんなことなかったのに、と隣に座り話しかけるとようやく意識をこちらに向けてくれた。
具合が悪そうだと言っても大丈夫と首を振って会社に行こうとする。
もうこんな時間？と驚いたAちゃんは慌てて準備を進めている。
しんどかったらすぐ帰って来てねとは言ったもののAちゃんのことだから会社に行ったら頑張るだろうし無理をしそうで怖い。
いってらっしゃいと合わせた唇は心做しかいつもより熱かった気がした。
(心配やなぁ)
無理に引き止めることは出来ない。
何も無く帰ってきますようにと鍵をかけながら思った。
家を出てから一時間もまだ経ってないけど心配で仕方ない。
テレビを見ていても気が気じゃないし写真のAちゃんの顔を見ると余計に気になって落ち着かず部屋の中をうろうろとしてしまう。
きっと仕事で見れないだろうけど連絡を入れておいた。
(インフルエンザ...)
この時期でもまだ流行っていると対策の特集がテレビから流れ始めて症状を詳しく解説している。
少し前のニュースで学級閉鎖と言っていたのもこれだったなと思い出した。
薬は合わない人もいるらしい。
ただの風邪でも心配なのにこんな名前のついた病気なんてもっと心配になるから違うといいなと携帯でも詳しく調べた。
昔は流行病で死んでいく人間を横目に見てきただけだった。
ちゃんとした薬も無かった時代、ただの風邪ですら命取りで屍の山もよく見たなと思い出す。
この時代にそんなことはありえないとは思うけど、大事なAちゃんにもしもの事があったらどうしようと不安が過ぎる。
人間は弱い。
何かあればすぐに怪我をするし死んでしまう。
混沌とした気持ちも人間を弱くさせる。
小さいことなど気にしなければいいのに人間というのは面倒臭い生き物だなとつくづく思うけど、Aちゃんは特別。
あの子だけは大事にして守らないといけない。
他の人間ならどうでもいい事でもあの子は違う。
俺だけの、特別。
(はよ終わらへんかな)
帰ってくる時間には遠くてソファに座って余計なことを考えないように必死だった。
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あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 発狂だなんてありがとうございますw出来る時になるべく更新するようにしているのでこれからもお付き合いお願い致します★ (2019年6月18日 5時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - もう、更新早めで発狂してました (2019年6月17日 19時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 白雨さん» 白雨様ー！ありがとうございます！m(_ _)mキャラクター崩壊も甚だしいですがこれからもよろしくお願い致します！ (2019年6月17日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - 赤星になりましたね！おめでとうございます〜！これからの展開も楽しみにしてます(*´艸｀) (2019年6月17日 11時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» ありがとうございます！深夜更新が多いのでご迷惑をおかけするかもしれませんがお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年6月16日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年6月9日 16時
