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人間を襲うらしい彼だけど、妖怪だとわかっていると言ったものの全く想像が出来ない。
彼を思い浮かべると一番に浮かぶのは、おかえりと出迎えてくれる優しく笑う彼の顔。
(俺にだけ優しくして)
(センラもAちゃんのこと好き)
(ごめんな)
(好きやで)
じゃあ、あれも覚えてないのかと彼が私に言った言葉が頭の中で繰り返される。
絶対近寄るなと言った彼は、自我が無くなっても私のことは守ろうとしてくれたのか。
涙が出そうになる。
きっとしんどかったのに。
ごめんと辛そうに離れていった彼の姿が思い出されて心臓が痛い。
「Aちゃん、大丈夫？」
俯いて何も言わない私にさかたんがおずおずと頭を撫でてくれる。
「満月の夜は、俺らがなんとかするから」
力が戻れば大丈夫、だから怖がらないであげて欲しいとうらたんの声がする。
(違う、、、)
人間を襲うから怖いと思っている訳じゃない。
そもそも、彼に怖いなんて思ったことはない。
黙ったままの私がそう思わせたんだろう。
「そうじゃないの」
顔を上げると、我慢していた涙が逆らえず頬を伝った。
「センラが、優しいから、、、」
それ以上何も言えなくなってしまったのにみんなはわかってくれたようで、そうやねと優しいさかたんの声がする。
「Aちゃんのこと、センラは凄く大事みたい」
近くにいて無事な人間は初めてだとさかたんが優しく微笑んだ。
「腕が赤いな、大丈夫？」
向かいに座っていたうらたんが涙を拭いた私に相当我慢したと思うよと痣のようになった手首を見つめたまま言った。
(あの時だ、、、)
どこにも行かないから離してと言うまで強く握られていた手。
痛いことをされたとしたら、それだけ。
他に何もされていないかとまーしぃが見てくれている間も我慢していたからかなとぼんやりと考える。
「あ、、、？」
怪訝そうな声を出したまーしぃに驚いて顔を向けると微妙な顔をしたまま口をへの字に曲げている。
「え、なに、、？」
「どしたん、まーしぃ」
そのままの顔で振り返ったまーしぃに二人がなんなんだと詰め寄る。
「別にこれから満月でも大丈夫やと思う」
そりゃ怪我はせーへんわなー！と一人で納得している。
いきなり緊張感の無くなったまーしぃになんなの、と聞くといやー？と目を逸らされる。
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あーりん(プロフ) - あみたさん» コメントありがとうございます！占ツクを始めたばかりで仕様もよく分かっておりませんので今のところ予定はありません; (2019年6月9日 11時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あみた(プロフ) - あの、R18をフラグを立てた別ページでお書きする予定は御座いませんでしょうか(><) (2019年6月9日 5時) (レス) id: d58bcb8372 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ばなにゃさん» コメントありがとうございます！今後もお付き合い頂けると嬉しいですm(_ _)m (2019年6月7日 13時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
ばなにゃ - すごくおもしろいです！これからも頑張ってくださいね♪ (2019年6月6日 13時) (レス) id: 58576af7fa (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 関西風しらすぅ@坂田家さん» 優しくてよく笑う、可愛いというイメージなのでそういって頂けて嬉しいですw (2019年6月6日 8時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年5月27日 0時
