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「大丈夫やから」
「でも...」
「寝てたら戻るよ。死ぬわけちゃうし」
ね、と手を握られた力が弱い。
不機嫌だったのも、しんどかったから？
言えなかった？
気付かなくてごめんねと目を閉じて荒い息遣いを繰り返す彼を見て思う。
「心配だから、誰か呼ぼう？」
「あいつら来るとうるさいからなぁ」
いやや、と目を閉じたまま笑う彼の言うことを聞くべきなのか迷う。
大丈夫と言う彼を信じていいんだろうか。
「Aちゃん」
「なに、、、？」
布団を掛け直していると弱々しい彼の声。
「せっかくお休みやったのに、嫌な態度いっぱい取ってしまってごめんな」
「嫌なこと、されてないよ」
「、、、優しいなぁ」
でもごめん、と彼が横になったまま身体をこちらに向けてベッドの脇にしゃがむ私の頭を撫でる。
そのまま優しく髪を梳く彼の長い指に久しぶりの感触だと泣きそうになる。
ベッドに腕を組んで頭を乗せて目を閉じると大きい手のひらが優しく頭を包んで撫でてくれた。
「センラが謝ることない。居てくれるだけでいいから、早く元気になってね」
この手がないと、もう生きていけない気がする。
居なくなったら困る。
だから早く、いつもみたいにわがままを言えるくらい元気になって欲しい。
「ずーっと一緒にいるって、約束したでしょ」
頭から手を離され彼が起き上がる気配がしたから顔を上げると、ベットに肘をついた彼が私の頬に唇を寄せる。
「センラは、Aちゃんとずーっと一緒におるからね」
柔らかい唇の感触がまた頬に触れて安心する。
この間までは恥ずかしくて仕方なかったのに。
嫌われたわけじゃないんだと安堵感で胸がいっぱいになるのがわかる。
肘をついて横になったままの彼の胸に顔を寄せるとそのまま背中を優しく撫でられた。
なんの音もしない心臓。
冷たい体温。
死なない身体。
普通の人には理解出来ないだろう。
でも私はもう、この人がいないと生きている意味が無い。
誰にも言えなくていい。
理解してくれなくていい。
その方が独り占め出来るから。
彼の優しさを知ってしまったら、きっとみんな彼を好きになるから。
見えたのが私だけでよかったと優しく背中を撫でる彼の冷たい体温を感じながら思った。
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あーりん(プロフ) - あみたさん» コメントありがとうございます！占ツクを始めたばかりで仕様もよく分かっておりませんので今のところ予定はありません; (2019年6月9日 11時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あみた(プロフ) - あの、R18をフラグを立てた別ページでお書きする予定は御座いませんでしょうか(><) (2019年6月9日 5時) (レス) id: d58bcb8372 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ばなにゃさん» コメントありがとうございます！今後もお付き合い頂けると嬉しいですm(_ _)m (2019年6月7日 13時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
ばなにゃ - すごくおもしろいです！これからも頑張ってくださいね♪ (2019年6月6日 13時) (レス) id: 58576af7fa (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 関西風しらすぅ@坂田家さん» 優しくてよく笑う、可愛いというイメージなのでそういって頂けて嬉しいですw (2019年6月6日 8時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年5月27日 0時
