56 ページ14
しーんと静まりかえったリビング。
「俺はやめろって言うたで」
「俺も」
まーしぃが呆れ顔で二人に言うとうらたんも口を揃えるけどうらたんは何か言ってたっけ...？
「すぐ直せるから！」
杖を振ると確かに元通りになった鏡。
(喧嘩は別にいいんだけど...)
「ちょっと二人ともここ座って」
「「はい」」
怒られると思っているのかきちんと正座をして近くに座り直した二人。
「センラのせいや」
「は？！お前が物飛ばすからやん！」
「僕悪くないもん！最初にお酒入れたんセンラや！」
「入れてへんって言うてるやん」
また騒がしくなってきた二人に向かい合う。
「この家で魔法は禁止にします」
「えー！」
そんな！とさかたんが悲壮な顔をするのにまーしぃとうらたんはけたけたと後ろで笑っている。
「言っておくけど全員だよ。家来る時と帰る時以外この家では禁止です」
「ぇえ？！俺も？！」
とんだとばっちりだとうらたんが声を上げるとまーしぃはさっきより笑ってお腹を抱えている。
「俺とセンラは元々魔法使われへんもん」
あー、おもろいとまーしぃがため息をつくみたいに話す。
「なんで禁止かわかる？」
「今みたいに、物を壊すからです、、、」
彼がこちらを伺いながらぼそぼそと言う。
「センラと坂田が悪いのに！俺この家でなんもしてない！」
(たまにつかってるくせに)
うらたんはさかたんほどの魔法は使えないらしい。
でも今までの喧嘩でさかたんが飛ばしたものを魔法で避けていたのを知ってる。
「壊したやつはすぐ直せるから！」
だからごめんなさいとさかたんが必死に食い下がる。
「直せるとかじゃないの。怪我したらどうするの、心配するでしょ」
「...」
しん、とするみんな。
「喧嘩するのはいいけど口喧嘩までにしてね」
「はい、、、」
くくく、とまーしぃの笑い声がする。
神妙な顔でごめんなさい、とさかたんが言うと彼もごめんなさいと私を見上げる。
(二人とも子供みたいだな、、、)
あからさまにしゅんとする二人に笑ってしまいそうになるけどここで笑ってはいけないと振り返って見ると静かに笑うまーしぃと何で俺まで。とむくれるうらたん。
「二人もわかった？」
「はーい」
「、、、、わかった」
納得してないのが一人いるなぁ、と思うけどとりあえずわかってくれたならいい。
雰囲気を変えようと用意したデザートをみんなで食べようと提案するとテーブルの定位置にすぐ座り直すみんなを見て笑顔を見せることができた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 726人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あーりん(プロフ) - あみたさん» コメントありがとうございます！占ツクを始めたばかりで仕様もよく分かっておりませんので今のところ予定はありません; (2019年6月9日 11時) (
レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あみた(プロフ) - あの、R18をフラグを立てた別ページでお書きする予定は御座いませんでしょうか(><) (2019年6月9日 5時) (レス) id: d58bcb8372 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ばなにゃさん» コメントありがとうございます！今後もお付き合い頂けると嬉しいですm(_ _)m (2019年6月7日 13時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
ばなにゃ - すごくおもしろいです！これからも頑張ってくださいね♪ (2019年6月6日 13時) (レス) id: 58576af7fa (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - 関西風しらすぅ@坂田家さん» 優しくてよく笑う、可愛いというイメージなのでそういって頂けて嬉しいですw (2019年6月6日 8時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あーりん | 作成日時：2019年5月27日 0時
