妖たちと暮らす家【浦島坂田船】

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(腕が、、、重い、、、)

アラームをかけずに起きる幸せな朝。
寝ぼけながら腕の痺れで目を覚ますと私の腕を抱きしめながら寝る小さい身体があった。

(あれ？寝てる...？)

くうくうと寝息を立てて起きる様子が無い。
左腕は痺れているけど動かしたら起こしてしまいそうでこわい。

にしても、よく寝てる。
一定の寝息は二度寝には持ってこいで私もまた自然と眠りについた。


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「んー、、、、」
二度目の目覚めは疲れが取れたようなすっきりした目覚めだった。

隣を見るとまだくうくうと寝ている。
ご飯といい、睡眠といい家に連れて帰ってきた日を思い出すとだいぶ変わってきている。

さらさらと髪を優しく撫でても全く起きる様子が無い。
あまり曲がらなかった腕も普通の子供の様に自然に曲がって私のお腹の上に置かれている。

「おはよー？起きれるー？」

ずっと寝かしておくのもなぁ、と揺り起こすとうっすらと目が開いた。

「お、起きた。おはよ？」

片肘をついて覗き込むとじーっと私を見ると頭を撫でていた手を掴んで胸元に持っていくとまた瞳を閉じた。

「まだ寝るの？眠い？」

聞こえているのかいないのか、すぅすぅと寝息を立ててまた寝始めた。

まぁいいかと寝たのを確認してゆっくりと握られていた手を解いて寝室を静かに出た。

遅めの朝ごはんと昼ごはんの代わりを食べて掃除、洗濯と終わらせても全く起きてくる様子が無い。

(2時かぁ)

そろそろ起こさなくちゃ夜寝れなくなるような気がする。
寝なくてもいいんだと思ってたけどやっぱり一日目は寝れなかったんだろうか。

「おーい、おはよー？」

寝室に向かい相変わらず気持ちよさそうに寝ている身体をゆさゆさと揺り起こすともぞもぞと身体を動かして目が合った。

「もうお昼だよ、起きよう？」

「う、、、、、？」

ぱちぱちと眠そうな目がもっと寝たいと訴えかけてきてる気がする。

抱っこしてリビングまで連れていこうとするといやいやと首を振って布団に潜り込んでいった。

「もー！夜寝れなくなっても知らないよ」

布団の上からぽん、と叩くともぞもぞと動いてそのまま動かなくなったから放っておくことにした。

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