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なんだか食欲は湧かなかった。
自分の分の食事は少なめに作っていつも通りの量の彼の分の食事を置くとびっくりした顔でこちらを見ている。
「泣いたからかお腹減ってなくてね」
悪いことをした時のようにしどろもどろしてしまう。
とりあえず食べようといただきますをするけどやっぱりあまり食べる気にはならない。
でも食べないと。
隣でちゃんと食べているか監視するようにじーっとこちらを見ている監視員となった彼が心配する。
「ちゃんと食べたから、ほら」
ね？空になった食器を見せて、だから自分も食べてねと言うけどどうやら納得はしてないらしい。
スプーンに乗ったご飯が口元に来る。
「え、、、」
「あーん」
どうやら食べないと納得してくれないらしい。
一口食べて、ごちそうさまともぐもぐしながら彼の顔を見て手を合わせると合わせていた手を下ろされる。
「あーん」
何度もごちそうさまと手を合わせてもダメだと首を振られて下ろされる手。
でも心配してくれてるのはわかる。
口に入れられたご飯を食べる度にほっとしたように笑うから断れない。
いつも以上に食べたのではと思い始めた頃にごちそうさまをすると頷いてご飯を終わるお許しが出た。
お風呂から上がってしばらくぼーっとしているといきなりテレビが消される。
どうしたのかと彼を見るともう寝ようと寝室を指さす彼がいた。
(珍しい...)
テレビが大好きな彼は自分から寝ようと言うことはなかなか無い。
ゆっくりしている間も視線は感じていたけどそんなに眠そうに見えてたのだろうか。
ソファに座る私の手を取って寝室に向かう。
2人でいつもの位置に寝転び電気を消して携帯のアラームをセットすると布団に潜り込む。
早く寝ようと言うのも彼の気遣いなのかもしれない。
もそもそと隣で動く彼を見るとこちらを向いて片肘をついて見下ろしている。
「寝ないの？」
私の髪を優しく撫でながら金色の瞳が光る目がゆっくり閉じられる。
いつか歌ってくれた言葉の無い綺麗な歌を歌っている。
寝にくくないのかと見上げていると瞳を開いた彼と目が合った。
アーモンド型の目は優しく三日月になって、髪を撫でていた手で優しく目を覆われる。
(あ...)
彼が小さい時に、寝る時はこうするんだよと目を覆った事がある。
この手は寝なさいということか。
ちゃんと目を閉じてるのを確認した彼は私の身体に手を置くと、ぽん、ぽんと心臓のリズムに合わせて優しく歌いながら寝かし付けてくれた。
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おかゆ*(プロフ) - 番外編ありがとうございます！小センラさん大好きだったので悶えました……無理しない程度に頑張ってください (2019年10月9日 12時) (
レス) id: 8572672a4d (このIDを非表示/違反報告)
関西風しらすぅ@坂田家 - 言葉喋るショタより何も喋らずに言葉理解してなかったり仕草で感情表現するショタの方が天使よな。まぁつまり神ってことよ。何のご褒美ですか。平日の夜中4時ににやけながらこれ読むってただの変態なんですけど。 (2019年6月6日 4時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - あのんさん» ありがとうございます！コメント頂けると励みになります(;o;)これからも楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年5月26日 20時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - とても好きです！！読む度癒やされてます！ (2019年5月26日 20時) (レス) id: 2726eacb2c (このIDを非表示/違反報告)
月希(プロフ) - あーりんさん» 全然！！気長に待ってます！！ (2019年5月22日 0時) (レス) id: 106e1f2421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年5月17日 21時
