[続きですね] ページ8
「アンコール、どうもありがとう」
…ついに、来た。
「アンコール…? 曲は4曲しか…」
「あぁ、黒ウォズには教えてないからね。実は、もう一曲あるんだ」
そこまで言い終えたソウゴのマイクを引き継ぎ、白ウォズが続ける。
「一つ質問だが…Aの先程までの歌声は、本気だったかい?」
彼の問に、会場全体がどよめき出す。
「能ある鷹は爪を隠す。ここからが、本気のAだよ」
「俺達も、練習してて鳥肌立った!」
「ウォズは特等席で聴いてて。Aの、ウォズへの気持ち、ちゃんと受け取ってあげてほしいの」
どよめきが収まったところで……
「では、聞いてください___『Wishing』」
私の、全てを。
会場に拍手の音が巻き起こるタイミングで、ウォズをステージに呼び戻した。
「…A? これはどういう…」
「私、もう20歳だよ。だから、あの時の返事、ここでしようと思って」
会場が色めき立つのを、白ウォズが抑えてくれた。
「…どうか私を、末永く、貴方の傍に置いてくださいませんか」
一瞬の沈黙。
…と、ウォズが衣装の胸ポケットから何かを取り出した。
「……私から、言おうと思っていたのだが。先を越されてしまったね」
左手薬指にするりと嵌る、指輪。
「不束かな男だが……ずっと、君の隣にいよう。だから…」
「ずっと、貴方の傍に居ます」
幕が降りてくる。
会場から姿が見えなくなる瞬間にキスをしたのは、ステージにいた私達だけの秘密。
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礼−あや− - 誠に申し訳ありません、現在のアカウントにログインできなくなりました…それに伴い、このお話の更新ができなくなります。このような形で物語を終わらせてしまう事、どうかお許し下さい。 (2021年3月20日 15時) (レス) id: c6a418bc5c (このIDを非表示/違反報告)
如月 コヨミ(プロフ) - タイトルはEP?高校生の従者 2021でお願いいたします! (2021年3月14日 9時) (レス) id: 2e41d429be (このIDを非表示/違反報告)
如月 コヨミ(プロフ) - リクエストします!ブレイブの不破くん書いてほしいです! (2021年3月14日 9時) (レス) id: 2e41d429be (このIDを非表示/違反報告)
如月 コヨミ(プロフ) - リクエストします!きんべくんを出してください!タイトルはEP:?小3のウォズ 2021でお願いいたします! (2021年1月22日 17時) (レス) id: 2e41d429be (このIDを非表示/違反報告)
如月 コヨミ(プロフ) - そろそろ妊活系のお話も読みたいです。 (2020年11月13日 19時) (レス) id: ea5df0a65e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:礼ーあやー | 作者ホームページ:http://fWi391Zg.com
作成日時:2020年3月23日 23時