君でなければ、駄目なんだよ

部屋から○○[如月 コヨミ様リクエスト！] ページ4

今日の議題。
彼氏の部屋で如何わしい本を見つけてしまった場合の対処法について。

「ウォズ。白ウォズと赤ウォズも。ちょっとここ座って」

1、まずは落ち着いて問う。

「えっと…？ これは何かな？」
「断じて私ではないんだ！」

ウォズ、軽いパニック状態。

「赤ウォズ、心当たりは？」
「無いね。我が女王に知れたら私の首が飛ぶ」

赤ウォズ、さらっと怖い事言わないで。

「…白ウォズ？」
「違うね。従者たるもの、純粋でなければ」

白ウォズも心当たり無しか…

「何で俺が呼ばれたんだ？」

2、同居人に聞く。

「ゲイツ、これに心当たりは？」
「んなっ！？ ある訳無いだろう！」

失敗。ゲイツだもんなぁ…ある訳無いよね。

「ツクヨミ、ちょっと聞きづらいんだけど…これ、心当たり無い？」

3、(念の為)ツクヨミにも聞いてみる。
　 現在地、ツクヨミの部屋。

「……」
「…ツクヨミの、だったりする…？」
「……こっちの時代に来て、初めて好きになった漫画で…アンソロジーって言うから……」

曰く、しっかりと封がされていて、中は確認できなかったと。
そして、購入後に中を見たら、少々如何わしい内容だったと。

「んー…夏のイベントとかで買えるのならまだしも、書店で売ってるやつってなると、色んな作者さんの作品入ってるらしいから、こういう失敗起きやすいんだよね」
「A…引いたりしないの？」
「うん。高校時代、そっち界隈に詳しい子がいて、色々プレゼンされてたから」

……実際読む気には、なれなかったけど。

「ところで、原作は一通り読んだ？」
「最近のは読めたけれど、初期の方はあまり」
「家に一通り揃ってるけど、読む？」
「良いの？」

まとめ。
ツクヨミは漫画も読む。
同様のケースが見られた場合は即回収、こっそりツクヨミに返却されたし。
(もう起こらないとは思うけど)
本当にまずい方の本が発見されたら…その時検討すべし。

「3人とも、疑ってごめん。解決したから、もう大丈夫」
「解決したなら何よりだよ」

3人とも、安心したようで何より。

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