花の君【MASHLE】

第28話💐「大丈夫」 ページ30

.
Side:Blossom









目が覚めたら神覚者＋マッシュさん、校長が居たんですけど、何事です？











てか、頬っぺたが死ぬほど痛いんですが



















「A先輩、大丈夫ですか？」























頬っぺたを触ると、確かに熱を持っている。


応接間の鏡に映る自分は、頬っぺたが赤く…いや青く…？痣ができてる。













ア、だから痛いですね。なるほどです。




















「頬っぺたがクソ痛いです。………それより何でオマエらここに居るです？」
















頬っぺたのことを言うと、後ろに居たオーターさんが杖を振り上げようとしていた。








多分、ライオさんが杖を取り上げてなかったらオーターさんはここに居る人間1人くらい殺してたです。























「A…何があった」




















きっと、夢の中の話だ。



























「A、私たちは誰よりも人間さ」




















「そうだ、私の元においで。私と君の息子たちが待ってるよ」

















「ハッ、拗らせ野郎が何言ってるです。わたしはオマエとずっと会っていなかったのに、子供？」



















「わたしの細胞か何かでも盗んだって言いたいです？どうやって？」















「毎年、定期健診してるだろう？私を慕ってくれる人間が多くてね…その中に医療にも通じている人間も居るのさ」




















「彼らに、頼んだ(・・・)んだ」




















ぞわり、と背筋に冷や汗をかく。




体の奥底から凍っていって、体温が無くなってしまいそうになって、目の前が真っ暗になって、





































































「……いいえ？わたしは大丈夫です」


























うん、まだ(・・)大丈夫。
















.

第29話💐なぜこんな所に→←第27話💐魔法具、鏡匳の夢魂

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す