第９話💐シュークリームパーチー ページ11
.
植物のしっとりとした甘い香りが鼻をくすぐる。
植物室の落ち着いた雰囲気の中、中心部ではシュークリームパーティが広げられていた。
Aはいつもの無表情な顔を更に殺しており、手土産のハーブティーをちまちま飲んでいた。
なぜなら、
もっもっもっもっもっもっ………
「至高ですな」
「マッシュくん、クリーム」
「ふふふっ。マッシュくん、お口にクリームついてますよ♡」
左を見ればマッシュとレモンがイチャついている(レモンが一方的なだけであるが)。
フィンも慣れてしまい、レモンの様子を異常だと言わなくなった。
「アンナ…今日も可愛いな……」
右を見ればランスはアンナを見てちょっと(かなり)怖い笑顔を浮かべている。
やっぱり彼らはどこに居ても変わらない。きっと大物になるだろう。
「A先輩、大丈夫ですか」
「えっ、と………ドットさん。だいじょぶです」
ドットはハーブティーをちまちま飲んでいる Aに声をかけた。どうやら意外と気が回るらしい。
「(何かちょーいい匂いするんですけど！A先輩ちょーきゃわいーし、あ、なんか鼻血出そう)」
顔がゆるゆるである。どこまで行ってもドットはドットであった。
「それより……いつもアイツらはあんななんです？」
じいっとマッシュたちを眺めるAに、ドットはゆるんだ顔をキリッ！と引き締めて答えた。
「キノコ頭やあのスカシピアスはそうですね。まあ俺はそんなことないですがね！」
「へえ…」
曖昧な返事をしたAは、マッシュたちを見つめる。
綺麗なお洋服に憧れるような、正義のヒーローを夢見る少年少女のような、そんな羨む視線に、ドットは頭をガツンと殴られた感覚に陥った。
「でも、」
そう続けたAはドットの顔を見つめる。
太陽みたいな、キラキラの瞳にドットは息を呑んだ。
しばらくドットを見つめていたAは、ふっ、と薄く笑みを浮かべた。
「ちょっと、羨ましいです」
.
第10話💐一世一代の大告白→←第８話💐やっぱりロリコンなのかもしれない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 185人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ai(プロフ) - meeさん» コメントありがとうございます！😍多忙なので更新遅いですが、ゆっくり書いていこうと思ってます！😚 (3月23日 18時) (
レス) id: 93c143319e (このIDを非表示/違反報告)
mee(プロフ) - 久しぶりの投稿嬉しすぎるし、ソフィナさんもツララさんも夢主ちゃんもみんなみんな可愛すぎる💞 (3月23日 18時) (レス) @page47 id: ea8fbd29c8 (このIDを非表示/違反報告)
Ai(プロフ) - フレアさん» コメントありがとうございます！😆只今のんびりと続編を作っています。これからも自分のペースで更新したいと思います！💪 (3月21日 18時) (レス) id: 93c143319e (このIDを非表示/違反報告)
フレア - 素敵な小説過ぎて一気見しました。Aiさんこれからも頑張ってください (3月21日 18時) (レス) @page12 id: 1a99359867 (このIDを非表示/違反報告)
mee(プロフ) - Aiさん» すぐにコメント気づいてくれるから、ついついコメントしまくっちゃいます、、🫣💓 (3月16日 12時) (レス) id: ea8fbd29c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ai | 作成日時：2024年2月27日 23時
