第1話🌸あったかい ページ3
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これは、大体15年くらい前のお話。
ベビーベッドに、1人の赤子が眠っていた。
名を、ドミナ・ブローライブと言う。
ドミナに近付く大の大人は、その魔力に気絶する中、1人の少女は臆せず赤子に近付いた。
名を、A・ブラッサムと言う。
「ドミナ、おはようございます」
Aは、ドミナの小さな手を大切そうに、優しく握る。
ドミナが唯一知っている、春みたいに柔らかい温かさ。
体の芯から、ぽかぽかとあったかくなる。ドミナが大好きな時間だった。
「やっぱり、ドミナは手が冷たいですね。夏にたくさん手を握られるかもしれませんね」
花が咲くようにあどけなく笑うAは、そう言って握っている手を離した。
ドミナの手から、Aの体温が離れる。
途端に冷たくなる手が、寂しくて、怖くて、泣き出しそうになった。
しかし、頬を包むように撫でられ、優しく抱き上げられた瞬間、
「ドミナ、可愛いわたしのドミナ。だいすき、愛してますよ」
花がほころぶように、愛おしそうに甘い言葉を囁いてくれる。
その度に、ドミナのぽっかり空いた心に幸福色の宝石が詰め込まれる。
「……ふ。やっぱり可愛いですね」
ドミナにとってAは、崇敬すべき存在であり、この世でいちばん温かい優しい母である。
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スランプなのか書くの遅いし語彙力がいつも以上にありません……すみません😭
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あやなみ。(プロフ) - Aiさん» はい!後だと心配性でボードの返事とか遅くて平気なのですが全然来なければ心配するので通知オンか毎日のようにボードの確認してくれると嬉しいです!これから仲良くしたいので宜しくお願い致します💝 (3月14日 13時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
Ai(プロフ) - あやなみ。さん» コメントありがとうございます!😍返信が遅くなるかもしれませんが、たくさん話しかけてくれると嬉しいです!いっぱい話しましょうね🗣️💬 (3月14日 13時) (レス) id: 93c143319e (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - Aiさん» 此方の作品も最高です!ボードの返事とかも待ってます!更新応援してます☺️ (3月14日 12時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
Ai(プロフ) - Inoriさん» コメントありがとうございます!😊どうしてもゴブリンシューの下りを書きたくて、急いでしまいました!🏃花の君も頑張って更新していきます! (3月9日 8時) (レス) id: 93c143319e (このIDを非表示/違反報告)
Inori - これ原作開始時の時間軸だったんですね…!花の君も楽しみにしてます! (3月8日 23時) (レス) id: dece940d9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ai | 作成日時:2024年3月5日 22時