域 ページ38
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ふわり、ふわり身体が揺れるような感覚と誰かの肌の温もり。
微かに瞼を開ければ、そこには______________
山吹「おはよう、Aちゃん。良い夢見れた？」
まるで聖母のような表情を浮かべている山吹先輩だった。上から覗き込まれるようにしている彼の表情はやはり綺麗だった。
………ん？覗き込まれる？
「っどわっ！？」
やっと目が覚め、飛び起きてみるとそこは空き教室で、私が寝ていた場所には可愛らしく正座した山吹先輩がカラカラと笑っていた。
山吹「大袈裟だよ。………ちょっとしたサプライズじゃあないか。ふふ、君はやっぱり面白いね。」
「大きすぎるサプライズです！………あぁ、先輩に膝枕だなんて…！！」
こんなにも美青年な先輩に膝枕されるなんて、きっと私の人生の台本があるのならこんな事は書かれていないはずだ。
あぁ、どうしよう。顔の熱が上がっているのが、自分でもよく分かる。
山吹「こんな事で驚いてちゃ、五条くんの面妖な驚かし方について行けないよ？」
「…へ？ご、五条さんが、ですか？」
面妖な驚かし方？一体何のことだろうか。
彼は私にそんな事をした事は無い。あっても、後ろから驚かされるくらいだ。
山吹「…おや、駄目だったかな？ふふ、中々難しいね。」
この人は何を言ってるのだろうか。
平気そうな顔をして、口元に手を当ててまるで何か面白い物を見たように笑っている。
私はこの光景に見覚えがあった。
『あはは、××ったらなんでそんなに面白いの？』
『あぁ、知っているよ。君は』
フラッシュバック。
それはきっとこの事を言うのだろう。私の頭の中に幾つもの記憶がふわりふわりと蘇る。
だけど、そこに私は居ない。居るのは、顔の整った不思議な服装をした"男達"だけ。たまに中性的な顔や、髪の長い男や幼児が出てきては、私を外遊びに付き合わせようとする。
「……だ、れ？」
だが、その人達の名前がどうしても思い出せない。思い出したと思えば泡のように弾けてどこかへと行ってしまう。
一体これはなんなのだろうか。
まるで、微睡に無理矢理溶かされているようでとても気持ちが悪い。
続く
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Sushi - こうしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん待ってるからああああ！ (2020年1月21日 15時) (
レス) id: e710c1255b (このIDを非表示/違反報告)
アニオタちゃん - この作品好きです！更新頑張ってください( ・∇・) (2020年1月1日 23時) (レス) id: 8da926b67e (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 初コメ失礼します。とっても面白いです！作者様のペースで良いので、更新頑張ってください！ (2019年6月29日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
切江(別垢) - 意味が分かった方は是非、教えてください！ (2019年6月2日 20時) (レス) id: d80a3f2d46 (このIDを非表示/違反報告)
切江(別垢) - 訂正→源山吹：107、108、109、110 (2019年6月2日 20時) (レス) id: d80a3f2d46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：切江 | 作成日時：2019年5月28日 17時
