不 ページ16
・
暫く、クラスはざわざわと騒めき、終いには騒がしいまま授業が終わってしまった。
長谷部先生は、生徒の私語を止めずに只々、不思議そうな嬉しそうな顔をしたまま教室を出て行ってしまった。
堀川「………Aさんって、刀に詳しいんだね。それとも、親の影響？」
「え？………えっと…。」
多分、あの声は物の怪の声だ。此処で『実は私__』なんて言い出したら、いくら何でも痛すぎる。
其れは辞めておこう。
「そ、そう。親の影響だよ。」
堀川「………へぇ、刀なんて良い趣味だね。」
一瞬、堀川君の瞳が淀んだ気がするのはきっと気のせい。、だと思いたい。
と、粟田さんが長谷部先生と同じタイミングで入って来た高身長の生徒の腕を引いて小走りで此方まで寄って来た。
藤花「Aちゃん、ボクね…紹介したい人が居るんだ。」
『まぁ、隣に居るんだけどね。』と苦笑いを見せる粟田さんに少しドキッとしてしまった。
いや、待て。相手は女子だぞ。同類同類。
と、長身の人が口を開き自己紹介を淡々と始めた。
一期「私は、藤田一期。藤花とは、従兄弟にあたりますな。」
な、何か……めっちゃ古風。一人称『私』の男とか初めてみたよ。レアだな。
一期「此処に無事に辿り着けて良かったですね。」
「……え？」
一期「嗚呼、顔まで見て無かったのですな。…いえいえ、忘れて下さい。」
「？……は、はい。」
藤田さんって、何か不思議な人だったりする？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Sushi - こうしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん待ってるからああああ！ (2020年1月21日 15時) (
レス) id: e710c1255b (このIDを非表示/違反報告)
アニオタちゃん - この作品好きです！更新頑張ってください( ・∇・) (2020年1月1日 23時) (レス) id: 8da926b67e (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 初コメ失礼します。とっても面白いです！作者様のペースで良いので、更新頑張ってください！ (2019年6月29日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
切江(別垢) - 意味が分かった方は是非、教えてください！ (2019年6月2日 20時) (レス) id: d80a3f2d46 (このIDを非表示/違反報告)
切江(別垢) - 訂正→源山吹：107、108、109、110 (2019年6月2日 20時) (レス) id: d80a3f2d46 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：切江 | 作成日時：2019年5月28日 17時
