隠し場所【刀剣乱舞】

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昔から、そうだった。



『はぁ？妖怪なんて嘘だろ。』



『見える……？はぁ、あんた馬鹿にしてんの？』



『嘘つき。』



_________昔から、私には物の怪が見えた。俗に言う、妖怪という物だろう。
いや、別に其奴らが悪いわけでは無い。



_________見えている、私が全部全部悪いんだ。



見えるせいで、私は親戚や孤児院を盥回しにされた。
お陰で、誰が本当の母なのかも忘れてしまった。



「嗚呼、今日も憂鬱な日が始まるの、か。」



8。



私が今回を含めて盥回しにされた回数だ。



次に行くのは、どうやら遠い親戚の老夫婦の家らしい。
まったく、どうして私なんかを老夫婦に任せるのだろう。
頭が可笑しいだ。きっと。



私は自嘲気味に鼻で笑うと、老夫婦の家から忍び足で抜け出した。

迷→

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