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【慎太郎】
麻酔から目覚めた直後はまだ意識が朦朧としていて、多少の気持ち悪さもあるけど視界が物の形も捉えられないからあまり気にはならなかった。
しかも、全身麻酔をする前の食事制限だってあったし水すらも飲めなかったんだから吐いたところで何も出てきやしないだろう。
時間が経って、意識が鮮明になったころに酸素マスクも外れて俺は自分にかけられてる布団を手で剥いだ。
本当は見たくなかったんだけど、でも．．．.見ないといけないってわかってるから。
俺の目に飛び込んできたのは膝より少し上の位置からなくなっていた足。
包帯がまかれているけど、それは本当に残酷で俺はその事実を受け止められなかった。
慎太郎「どうしてっ．．．.。」
嫌だっ、そんなっ、もうっ、バスケができないなんて。
ジェシー「慎太郎っ．．．.。」
俺は無言で自分の枕をジェシーに投げた。
目からは涙がぽろぽろと流れてくる。
そして、ベッドの横に置いてある床頭台に乗っているテレビ以外のボールペンやノート、本など色々なものを投げつけた。
慎太郎「嫌だっ、嫌だよ．．．.。」
まだ大きな声を出せるほど体力もないし、ましてや術後すぐだから自分で寝返りさえも打てないから手で抵抗するしかなかった。
樹「慎太郎、落ち着け。」
兄ちゃんが来て、俺のことを止めようとするけど俺は兄ちゃんになんども抵抗する。
慎太郎「嫌だっ、やめてよっ、」
すると、突然兄ちゃんから抱きしめられた。
樹「慎太郎、ごめん。俺はお前のこと助けてやれなかった。こんなつらい思いまでお前にさせてるくせに俺は慎太郎に助けられたこといっぱいあるんだよ。．．．.今のお前にはどうしても納得いかないかもしれない。でも、俺は慎太郎がいなくなるより生きてるほうがいい。お前にどれだけお金がかかったって、介護を必要としたって、俺は生きている方がうれしい。だって、慎太郎はいいところ沢山あるんだから。」
慎太郎「兄ちゃんっ、」
俺は体の力が抜けて、全ての体重を兄ちゃんに任せた。
バスケが出来なくなっても、お金が必要になっても俺を必要としてくれる人がいる、それだけでも俺は安心できた。
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Nana6022(プロフ) - いのちねまりそうさん» 全然大丈夫です！質問に答えていただきありがとうございます！ (2020年12月13日 0時) (
レス) id: 7a7b17d985 (このIDを非表示/違反報告)
いのちねまりそう(プロフ) - Nana6022さん» ライブリハーサルの最中に、セットが倒れてきて、優吾君を助けた樹君が機材の下敷きになって下半身麻痺になるという設定は難しいでしょうか？無理だったらまた設定を考え直します。よろしくお願いします。 (2020年12月12日 22時) (レス) id: 1e709007bb (このIDを非表示/違反報告)
Nana6022(プロフ) - いのちねまりそうさん» 大丈夫です！設定はどういたしますか？？ (2020年12月12日 14時) (レス) id: e4a4cd1e16 (このIDを非表示/違反報告)
いのちねまりそう(プロフ) - リクエストいいですか？樹君が交通事故で脊髄損傷になるお話を書いていただけないですか？いつも楽しく読ませていただいています。これからも頑張ってください (2020年12月12日 12時) (レス) id: 1e709007bb (このIDを非表示/違反報告)
Nana6022(プロフ) - sachiko88さん» いつもありがとうございます！毎回、そう言っていただいているので、私も嬉しいです！ (2020年6月6日 1時) (レス) id: 170b24c380 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nana 6022 | 作成日時：2020年5月21日 0時
