希望の光〜病系短編集〜 part14

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【慎太郎】




今日は家にオフのジェシーと高地が家にいたから、ご飯は北斗が作り置きしてくれたものを食べて自分の部屋でテレビを見ていた。





すると偶然、流れた音楽番組。





夕方から始まるという少し珍しい音楽番組で、ちょっとだけ聞いてみようと思っていたらちょうどSixTONESが出演していて。





披露するのは最近、リリースした新曲。






見ていたらなんだか虚しくなってきて俺は思わず、テレビを消した。






『本来なら俺もここにいるはずだったのに』とか『ここが俺のパートだったのかな』って思ったり。






そんな時、高地が部屋に入ってきて『リビングに行かない？』って聞いてきたから俺は気分転換にも良いと思って『行く。』と答えを出した。





半年の間のリハビリで俺は少しだけ支えてもらえれば一人でベッドから車いすへの移乗が出来るようになってきていて。





今日もまた自分で車いすに移乗しようとベッドの柵につかまってお尻を浮かせたとき、突然俺の足が震えてバランスを崩した。






慎太郎「うわっ、」






そして、俺は床に倒れるように体を強打した。






まだ高地が手を貸す前だったから、どうすることもできなくて。






高地「慎太郎っ！大丈夫？怪我は？」





自分の足が勝手に震えだした恐怖とこんな体になってしまった自分が情けなくなってしまって、痛みなんて感じていたはずなのにどうでもよく感じた。





それとは反対に目からは涙が溢れだした。

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