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無くしたときに気づくこと。十年後のお話 ページ13

坂田(37) 志村(26) 神楽(24) A(35)







「ぎ、ぎ、銀さぁぁぁぁあん!!ぼ、僕告白されちゃいましたっ!!ついに今年こそはチェリー卒業も夢じゃない!!」



26歳になって、すっかり爽やかイケメンになっちゃった新八くん。




「うるさいネ。逆に26にもなって卒業できてないとか普通に引くアル」




24歳になって、とても大人っぽくなった神楽ちゃん。




「A〜、ギューってしてぇ」




40歳手前にして甘えん坊になった銀時。



「もう、しょうがないなぁ」



「AもAアル。何でこんなキモいやつに構うアルか。乳離れが必要ネ!」



「...銀さん、だらだらしてるとAさんまた離れちゃいますよ」




姿は変わったけど中身はみんな同じで、このメンバーが大好き。




「だねー、新八くんの方が若いし、新八くんと付き合おっかなぁ」



「!?ダメダメダメダメ!!!!Aは俺のなの!そんなこと言うなら嫌でもお前は俺のだってこと思い出させてやる。夜覚悟しとけよ」



銀時はぎゅー、と私を抱きしめる。新八くんたちは、はぁ、とため息をついて万事屋を出ていった。



「銀さん独占欲強いねぇ」



「そうアルな。首にあんなにつけてたら嫌でも目に入るネ」



「はは、だねぇ...ほんとすごいや、歯跡と、キスマーク。すごいからなぁ、いっつも。神楽ちゃん、今日も家泊まる?」



「そうさせて貰うネ」




.




「銀時、愛してる」



「っ、!?...俺も愛してる。好きだ」



抱きしめて、キスをした。



「ねぇ、神楽ちゃんにめっちゃ首見られたんだけど。あれだけ言ったよね、見えるところには付けるなって」



「んー、なにぃ!?そんな覚えはねーなぁ」



「くっそやろ...」



俺はAの頭を撫でる。「言ったじゃん、愛してるって言ってって。行動にも移した方がいいかなーって」俺はAの首に指を滑らせた。「んっ、」と、Aの甘い声が聞こえた。



「もう今からやろっか。我慢できねぇ」


「はっ、ちょ、...」






無くしたときに気づくことがたくさんあった。もうあんな思いは死んでも嫌だ。死ぬまでAと笑いあっていたい。








.

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作者名: | 作成日時:2021年4月9日 16時

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