i heit ブルームーン ページ25
「カルーア、ブルームーンは危険だよ」
「…あぁ、そうだろうな。」
Aがいつになく真剣な表情でカルーアにきりだす。
「さっき…ブルームーンとBARで喋ったとき、こっそりデータをスキャンしておいたの。
たまたまスマートフォンにスキャナーはいってたの思い出してさ…、ブルームーンのセキュリティを突破してみようと思って、タブレットもってる?」
「カシス、俺のだけど…」
カルーアが自分のiPadをさしだす。
Aはありがとうと言ってから切り出した。
「あ、あと、2人の時はルイ、組織以外の時は朱里って呼んでいい?」
「まぁ…いいけどよ。
俺もAか涼って呼ぶよ」
ついAが嬉しくてふにゃり、と破顔したところでカミカゼが声をかけた。
「(僕、空気…)僕も遥と杏摛でかまいません。
それより、ルイ先輩、発車してください。Aもハッキングはじめて」
「あ、うん」
カチャカチャと、しばらくAがキーボードを叩く音だけひびく。
「…よし、できた」
「さすが、エトランゼだな」
Aははじめてから15分くらいでハッキングを終えてしまう。
「…やばいよ、ルイ、遥。
ブルームーンのフォトラブリとメールの履歴をみたら…
ブルームーン、ターゲットの家族や恋人を人質にしてるみたい…」
「「…!」」
「各国の諜報機関にいわないと…家族や恋人に気をつけてって…」
Aの脳裏にうかぶのは、母の明美。
明美は、自分のことを、非力だと、平凡だといっていたが、
志保や秀一、Aがどれだけ救われていたか、きっと知らない。
ブルームーンに大切な人を囚われているターゲットは、たとえ悪人でも、Aと同じ気持ちだったのだろう。
Aはギュッと手を握りしめ、マンションの前で降りた。
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和三盆 - あげはさん» ありがとうございます!すごく嬉しいです(泣)これからも応援おねがいします! (2017年8月10日 21時) (レス) id: a2cbb44b58 (このIDを非表示/違反報告)
あげは - この小説、展開がドラマチックですよね〜!文も面白いし、恋愛要素に上手く黒の組織を盛りこんでて、文才あると思います! (2017年8月10日 18時) (レス) id: ef162eb906 (このIDを非表示/違反報告)
和三盆 - ヒナノさん» 誤字脱字のご指摘、ありがとうございます。こんな駄作ですが、これからもお願いします。 (2017年8月10日 13時) (レス) id: a2cbb44b58 (このIDを非表示/違反報告)
和三盆 - Aliceさん» ありがとうございます!なおさせていただきました。誤字の指摘、助かりました! (2017年8月9日 14時) (レス) id: a2cbb44b58 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - カルーアと、睡眠をらとっていた→とっていた (2017年8月3日 7時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和三盆 | 作成日時:2017年7月22日 9時