赤井秀一に娘がいた件

十年後 ページ11

探偵団16、A19歳。

今日は、Aが帰ってくる日だ。

歩美は美しくなり、今はモデルもやっている。

オシャレにもなり、黒髪は腰までのびていて、今日はポニーテールにしていた。

光彦は成績は常にトップ10にはいり、生徒会もやっている。

眼鏡をかけ、背も伸び、今は歩美と付き合っている。

元太はその恵まれた体格で相撲部エース、

ガッシリとした体型で、背はかなり伸び、成績もよくなった。


「キャア！

ひったくりよ！」

空港の一角でそんな声がおきる。

ナイフとバッグをもって走ってきた男を、歩美が足をひっかけ、転ばせる。

ズシャッ

歩美を男が睨みつけ、ナイフを取り出した、その時




ガッ

ヒールで男を容赦無く踏みつけたその女性。

もっていたトランクをガン！と男の頭に落とし、伸びたのを確認。

「かっこいい…！」


八頭身で、高身長で、スタイル抜群、黒のサングラス、紺のワンピース、ベージュのサンダルを着こなす女性。



「もしかして、Aねーちゃん…？」

元太がそうつぶやく。

女性はサングラスを少しずらす。

「歩美、元太、光彦、久しぶり」

サングラスをはずす。

エメラルドアイ、白い肌、明美の面影をのこした美人…



「「「Aねーちゃん！」」」

Aはニコッと笑い、伸びた男を警備員に渡す。

被害者にお礼をいわれたが、笑って受け流した。

「Aねーちゃん、すげえな！」

「綺麗だしかっこいいね！」

「歩美もモデルをやってるんでしょ？

すごいよ」

「ありがとう！」

「Aねーちゃん、アメリカで友達できたんですか？」

「うん。ベルモット…じゃないクリスと仲良くしてたよ？」

組織壊滅にあたり、ベルモットはこっちにねがえったが、ジンにばれた。

ベルモットはアポトシキン4869をのみ、今じゃAと同い年。

最初こそ赤井親子は警戒していたが、すっかりAと仲良くなり、今は百合と同じくらいの大事な親友。

数少ない、Aの気のおけない友人だ。

シャロン・ヴィヤードは世間的に亡くなり、クリス・ヴィヤードも年齢が一致しないため亡くなったことにして、もともと友人だった有希子の養女になり、工藤クリスとなのっている。

今はアメリカだが、二週間後には日本にくる。

また工藤邸には新一が、工藤夫妻は自由自在なため、家どうしようと悩んでいたクリスを赤井家を間借りしたらとAが誘い、クリスとルームシェアをする予定だ。

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