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授業を全部さぼって
放課後に教室に帰ると、
山田くんと目があった。

冷たい目。

何があったか見通されてるような。

てか 、まだいたんだ。




「はっ、ひっでー顔」

「・・・」

「俺のせいって顔だな」

「・・・あんたのせいだもん」

「あんたって言うな。次言ったらその口塞ぐ」

「うるっさい」

「ぁあ?」




山田くんはちっと舌打ちして、
私の制服のジャケットを掴んで引き寄せた。

陶器みたいに白い肌が
少し赤みを帯びる。

ビー玉みたいな目が、
私の目をじっと見つめた。




「・・・泣いた?」

「泣いてない」

「そ、」




山田くんの目が逸らされて、
密着していた体が離れた。

ほらね。

私が泣くと、すぐ手を離す。

私の赤くなった目をみて、直ぐに目をそらす。




「あん た... 山田くんは、」

「...」

「私のこと好きなの?」

「好きだよ」

「うそ、嫌いでしょ」

「うん 、でも 好きだよ」





いつも、こう。

意味わかんない言い方して、
好きだよ
っていう時だけすっごい優しい顔して。

嫌いだけど好き。

分かんない。




「お前は俺のこと好き?」

「・・大嫌い」

「嘘、お前は俺のことが好きだよ」

「嫌いだよ」

「好きだよ 、」




山田くんはまた哀しそうな顔をした。

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作者名:... | 作成日時:2017年12月30日 22時

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