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□012 -山田side- ページ12

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俺はひと昔前のAの写真をみつけて
懐かしいなぁ 、と目を細めた。

今よりちょっとぽっちゃりしてる。

本人はかなりの黒歴史らしく
この写真を見せるたび怒って、泣きそうにまでなってたなぁ 、。

言うほど太ってねぇよ 。
普通に可愛いじゃん。




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それで、はたと思った。




あいつ単純だから、
これいけんじゃね。




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だから俺は中島とAがくっつかないように
この写真を使うことにした。

中島は本当は最悪な奴だなんて言えば
号泣される気がして、それはそれで .. 嫌だったから。

あいつああ見えて情が深いから、
中島はそんな奴じゃないって、泣きながら突き放される気がした ... というか、
Aは そういう奴だ。




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ずるくたっていい。

お前が幸せになれればいい。

中島じゃなくてせめて...




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お前が言う、優しく、かっこよくて、嘘がつけない奴 を見つけて、そんで、





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またあん時みたいに笑って。





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この日二回めの涙が流れた。





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好きだよ、A。

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作者名:... | 作成日時:2017年12月30日 22時

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