先輩、好きです。2【Ryosuke.Y】 (ページ32)

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とりあえず保健室に行って寝ていたら、

知念先輩が来てくれた。

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「Aちゃん、大丈夫？」

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知念先輩が心配そうに私の顔を覗き込む。

大丈夫です、

と答えたら凄く安心した顔をして、

ベッドの近くにあった椅子に腰かけた。

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「涼介、もう走り終わっちゃったよ」

「…みたかったぁ .....」

またブワァって涙が出てきて

知念先輩に迷惑かけちゃう！と、

慌てて下を向く。

俯いたらパタパタっ、と手の甲に涙が落ちて、

「…いない方がいい？」

知念先輩が気を使ってくれたけど、

首を横に振った。

「いてくれた方が、いいです」

「わかった。話したくなったら、なんでも話してね」

いつもみたいに可愛い笑顔で、

私を安心させてくれる。

頷くと、

よしよしっと頭を撫でてくれて

また山田先輩のことを思い出してしまった。

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「私、すっごく先輩のことが好きなんです」

「ん？何？それ僕のこと？」

ふふって笑って、
私をからかう知念先輩。

「違いますっ！もう分かってるでしょー。知念先輩のことも勿論好きですけどっ」

「分かってるってば。涼介のこと大好きだもんね。どうせ泣いてるのも涼介が原因でしょ」

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知念先輩が優しく笑って、

首を傾げた。

それがなんとも言えないかわいさで。

いいなぁ。知念先輩の可愛さ分けて欲しい。