先輩、好きです。2【Ryosuke.Y】 (ページ19)

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059 山田side ページ19

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またな、

そう言って手を離すつもりが、

何故か変なことを口走ってしまって。

思わず抱きしめて。

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何やってんだ自分。

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あげく、
先輩の顔が見たい
だなんていう可愛さにやられて、キスまでしてしまった。

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本当、何やってんだか。

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手繋いだだけで嬉しそーに顔をほころばせて、
ふわっふわな笑顔を俺に向けて、先輩！と、呼ぶ。

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恋愛なんてもうゴメンだ。

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なんて、悠長なこと言ってられなくなってきた。

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後ろを振り返ると、
小林がぼやーん、と俺を見つめていて。

片手を上げて、ひらっとふると、

またふわっと笑って振り返してくる。

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.....ダメだなぁ、俺。

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俺にあの子は、純粋すぎて、自分がどれだけ臆病な人間か思い知らされる。