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私は先輩に何かお返しをと考えて
星がついたブレスレットをプレゼント。
「よかったのに... 」
「いいんです、今日はいっぱい奢ってもらっちゃいましたから」
先輩、つけてくれるかなぁ、
と見上げていると、
視線に気づいて苦笑する先輩。
「嬉しいけどさ .. これ 、俺には可愛すぎねー？」
「いやいやいや。似合ってます」
「適当に言うなや」
「あはっ 。... まぁいいですけどね」
ちょっと拗ねて、
しゅん、とすると、
「学校の鞄につける。ありがとな」
山田先輩が 、ほら帰ろう、
と私に手を差し出した。
「.... 手、」
「うん？」
「繋いでたら、先輩、嫌じゃないんですか？」
「別に」
まあ、お前が嫌ならやめる？
と 、手を下ろそうとするから慌てて
先輩の手を握る。
「嫌じゃない嫌じゃない！むしろ有り難き幸せ！」
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先輩は ふっ、と息を漏らした。
また笑われた。
からかわれてる、絶対。
でも、いいもん。
手繋げるだけで幸せだもん。
もんって なにさ。
自分で突っ込む。
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先輩は、何度か私の家まで送ってくれたことがあるから 道を覚えたみたいで、
迷うこともなく 、私に合わせてゆっくり歩いてくれる。
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「今日、凄く楽しくて 」
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先輩の背中に話しかける。
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「幸せいっぱいで」
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振り返らないけど、
たぶんちゃんと聞いてくれてる。
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「やっぱり私、山田先輩が好きです」
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「今日はありがとうございました」
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そこで、やっと山田先輩が立ち止まった。
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作者名：... | 作成日時：2015年8月6日 10時
