056 ページ16
.
.
.
先輩と二人、星空の下。
手を伸ばして、
届きそー ...
なんて言ってる私を見て、
また呆れたように笑う先輩。
最近、先輩の笑顔が見れるのが嬉しくて、
もうこんなに嬉しいことってないよね。
.
.
キラキラ瞬く星の下で、
吸い込まれそうになりながら
感動して、わぁ、と感嘆の声を漏らす。
.
.
いつか、綺麗な星空を山田先輩と。
こんな都会じゃなくて、
もっと星が綺麗に見えるとこに行って、
山田先輩と見れたらいいなぁ。
.
.
見終わってから館内を歩いていると、
おみやげ屋さんがあった。
「寄ってく?」
「はい!」
.
.
山田先輩は これもいいな 、あれもいいな、
って 、なかなか決められない私の横から腕を伸ばして、
綺麗なヘアピンを手にとった。
北斗七星の形をした、綺麗なヘアピン。
.
.
「ちょっとこっち向いて」
.
.
言われた通り先輩に体を向けると、
先輩の指が私の髪に触れた。
顔が ... 近い。
前髪の横らへんにヘアピンをつけてくれて、
正面にあった小さな鏡で見てみると、
すごく、可愛くて。
.
.
「いつもみたいにくくってたら、後ろにつけても可愛いんじゃない」
.
.
山田先輩にそう言われて、
じゃあこれ買います! と、張り切ってレジに行こうとしたら 、
「待って、」
... 止められた。
.
.
「今日付き合ってくれたお礼」
私の手からヘアピンをとり、
さっさとレジに行ってしまう。
「それぐらい私が ... 」
「いいから ちょっと待ってろ」
「....何から何まで、ありがとうございます」
.
.
先輩はお会計が終わると、
さっきみたいに ピンをつけてくれた。
.
.
「似合ってます?」
ちょっと自慢げに言ってみると、
「似合ってる。可愛い」
また、ぽんって頭を撫でられた。
744人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:... | 作成日時:2015年8月6日 10時