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先輩と二人、星空の下。





手を伸ばして、
届きそー ...

なんて言ってる私を見て、
また呆れたように笑う先輩。





最近、先輩の笑顔が見れるのが嬉しくて、
もうこんなに嬉しいことってないよね。




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キラキラ瞬く星の下で、
吸い込まれそうになりながら
感動して、わぁ、と感嘆の声を漏らす。




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いつか、綺麗な星空を山田先輩と。




こんな都会じゃなくて、
もっと星が綺麗に見えるとこに行って、
山田先輩と見れたらいいなぁ。




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見終わってから館内を歩いていると、

おみやげ屋さんがあった。




「寄ってく?」




「はい!」




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山田先輩は これもいいな 、あれもいいな、
って 、なかなか決められない私の横から腕を伸ばして、

綺麗なヘアピンを手にとった。




北斗七星の形をした、綺麗なヘアピン。




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「ちょっとこっち向いて」




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言われた通り先輩に体を向けると、

先輩の指が私の髪に触れた。




顔が ... 近い。




前髪の横らへんにヘアピンをつけてくれて、

正面にあった小さな鏡で見てみると、

すごく、可愛くて。




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「いつもみたいにくくってたら、後ろにつけても可愛いんじゃない」




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山田先輩にそう言われて、

じゃあこれ買います! と、張り切ってレジに行こうとしたら 、

「待って、」

... 止められた。




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「今日付き合ってくれたお礼」




私の手からヘアピンをとり、
さっさとレジに行ってしまう。




「それぐらい私が ... 」




「いいから ちょっと待ってろ」




「....何から何まで、ありがとうございます」




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先輩はお会計が終わると、

さっきみたいに ピンをつけてくれた。




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「似合ってます?」




ちょっと自慢げに言ってみると、




「似合ってる。可愛い」




また、ぽんって頭を撫でられた。

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作者名:... | 作成日時:2015年8月6日 10時

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