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彼に正論マシンガンされ、呆気なく散った。
でも、でもでも!
「天月くんには、関係無いよ。」
私は言ってしまった。
だって、嫌われたくなかったから、まだましな姿が良かったから。
涙目になる。
こういうことするから捨てられるんだよね、
彼は真剣に
『そんなこと言うならすっぴん見せたくないって言葉こそ僕に関係ないよ。』
『君は本当になんでそんなにわからずやなの!?』
っえ、ごめん。ごめん。嫌わないで、
涙が溢れてきちゃう。止めないと、
彼はため息をついてそっと優しく抱きしめてくれた。
なんで、こんなやつに優しくしてくれるの?
『君のことは世界一可愛いと思ってるし、僕の自慢の彼女だよ?だけどね、僕にだけでも君の素も見せて欲しいな。』
彼に見つめられた。
私も嫌われないっていう確証があれば見せるよ。でも、怖いのやっぱり。
「なんで、天月くんの前で醜い姿をみせないといけない?」
彼は優しい声で
『ごめんね、僕が無神経だったよね。』
『嫌なものは嫌だよね、許して、泣かないで』
違う、違うの天月くんのせいじゃない。
「ううん、違うのごめん、泣いて。」
『僕のせいじゃないの?』
『なら、話してくれると嬉しいな。』
私はそのまま話した。
「元彼にその顔マジで無理。やだ。って言われた」
はぁー、どうしようもないやつだなそいつはとかそんな酷いこと言われたの?とかいいたそうな顔だった。
彼は、
『そんなやつより僕を信じてよ、』
『ねぇ、だめ?僕を信じて欲しい』
彼は続けた
『そんなやつのせいでトラウマになってしまって自信がなくして僕に見せたくないかもしれないけど』
『Aちゃんがメイク落としても部屋着でも可愛いって心から言えるよ。』
本当に?信じていいの。裏切らない?
『僕は君の可愛いお顔も大好きだよ。でもね?いつも元気で、ちょっとドジなとこだったり頑張り屋なとこ、周りを気遣える優しいところ、』
『僕のために可愛くていてくれるところ』
『全部大好きだよ』
すごい嬉しかった。そんなこと言われるのは初めてだったから、信じたい。
「ありがと、ちゃんと見せるね。」
「大好きだよ」
自分からキスをしてみた。
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優しい彼ですきっと、信じて大丈夫でしょう。褒められたしうきうきですね!お泊まりです。繰り広げられるかもしれないですね、大運動会。
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作者名:N | 作成日時:2020年1月19日 0時