【合作企画】我ら空木高校栄進クラス！！２【募集中】

いざ尋常に勝負！4 (リョウ) ページ45

前回､私が官兵衛様に宣戦をして戦うことになったのですが…………。
さて､どうなるのでしょうね？



栄進クラスで勝負をするわけにもいかないので､別教室に移動する。
数個の机と椅子しか置いていない貧相な場所だった。

……え？机の上にチェス盤？
頭の中で「？」が渦巻く私に､官兵衛様が言った。


「俺は頭脳戦で勝負するつもりだ。何が最適か考えた結果､チェスが一番良いという結論が出た。お前はどうだ？何か案はあるか？」


なるほど…それでチェスをしようということですね。

てっきり喧嘩かと思っていたので､拍子抜けしてしまいました。
それでも､これも戦いの方一つです。手を抜くつもりなど毛頭ありません。


「良いですよ。どちらが先に王の首を取るのか､今から楽しみです」


前回と同じように､フルフルと震えながら返事をする。
震えが無意識のうちに…私はまだまだ未熟ですね。

霧姫､ここで臆してはなりません。
策略を駆使して絶対に勝つのです！

相手が強敵だろうが､想い人だろうが､そんなことは関係ない。
ただただ頭をフル回転させて挑みなさい！



しばらくして､二人で駒を黙々と並べていく。

使う駒の色はは私が白､官兵衛様が黒。
すなわち私が先手ということになります。

準備が整った後､スマホからピー！という電子音が響く。


両名がふぅ…と息を吐き盤上を見つめる。
その目が見据えるものは､本人たちにしか分からない。

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