【合作企画】我ら空木高校栄進クラス！！２【募集中】

旗印戦が終わって5(檸檬茶(レモンティー)) ページ5

入学式だと言うのに遅刻をしかけた少女、浅井茶々は旗印戦にもほとんど参加出来ていなかった…

というのも、校舎に入った途端に女子生徒に追いかけられ状況を理解した時には"佐藤真奈美"のことは他の人が対応に走っていたのだ。

(何もしていないのにポイントを頂いてしまったわ…)

遅刻ギリギリで登校したため、入学式が中止になったのは運が良かったが追いかけられる内に乱れた髪が気になって仕方ない。
それに、まだクラスメイトと会えておらずどんな人がいるのかも分からない状態でいることに不安を覚えていた。

(あ、女の子…でも少し体調が悪そう、教室に着いたら声かけた方がいいかしら…)


「ねぇ、突然ごめんなさいね。その、少し体調が悪そうに見えたものだから…」

先程見かけた背中に名も名乗らず思い切って話しかける。

「え…あ、大丈夫です…。」

体調が悪そう、というのは茶々の思い違いだったようで。
少し怯えるように、茶々に返答する黒髪の少女…


「そう、それなら本当にごめんなさい。あ、それに名乗っても無かったですよね…。私、浅井茶々と言います。どうぞお気軽に茶々とお呼びくださいませ！」


「あ、えっと…ウチは清浄かなと申します…」


黒髪の少女_改め清浄かなさん。
初めて話しかけたクラスメイトととして、茶々の記憶に刻みつけられたのだった。

旗印戦が終わって6(リョウ)→←旗印戦が終わって４　（あーゆ）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す