【合作企画】我ら空木高校栄進クラス！！２【募集中】

いざ、調理実習！(リョウ) ページ14

(調理実習…意外に普通のこともするんですね、この学校……)

少し失礼なことを考えつつ、目の前の調理器具を見つめる。


まあ、料理は複雑なモノでなければそこそこできますし、問題はありませんが。
ところで、何を作るんでしたっけ？寝ていたせいで何も聞いていませんでした…。


(……実習が始まってから、どこかで説明があるでしょうし大丈夫)

そんな呑気な考えを持ちながらエプロンと三角巾をキュッと結ぶ。
こんなのをつけるのも懐かしいですね。


隣を見ると、芳春様がニコニコしながら私の方を見ていることに気づく。
「勝手にしたら良いですよ」と言ったのに、あんなに嬉しそうにして…。
全く…私と友達になっても何も楽しいことはないと思うのですが、不思議な方ですね。
こんな常時無表情な奴といても面白くないでしょうに。


料理をしている途中に、誰かが家庭科室を爆発させなければ良いのですが。
この個性的なメンバーなら十分あり得そうなこと。



一抹の不安を抱えつつ、調理実習の開始を待つのでした。

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