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いざ、調理実習！12(しずねこ) ページ25

犬姫side

1日目の入学式をサボって、2日目から登校した。
それから1週間後くらいに調理実習があると聞いて、ワクワクしてた。災難があるとはしらずに…

今、茶々ちゃんに教えてもらいながらパンケーキを作ってる。
それにしても茶々ちゃん料理上手だなぁ。
僕は慣れない手つきで卵を割っていた。

「そうそう、そんな感じ！上手ね！」
「そうかな、頑張ってみる！」
と、会話しながらぎんちゃんの方をうかがってみる。

ぎんちゃん料理上手なのかなぁ？


その時綾ちゃんのつくったパンケーキに目がいった。
美味しそうだな〜

「あっ、なにこれ食べれるの〜？」
「わかんないけど、半分いただきま〜す。」
と言い、パンケーキを切って食べた。

それから数秒後、口の中にすごい苦いのか酸っぱいのか甘いのかわからない、とにかくやばい味がはしった。

「すみません、僕ちょっと抜けます。」
と言い、家庭科室を抜け出しトイレに向かった。

やばい、やばい、やばい、やばい！！！！！！
トイレには間に合わず庭へと駆け込んで、
「オロロロロロロ…」
吐いちゃった…


ようやく落ち着いた頃、まつちゃんにパンケーキをすすめられて、おそるおそる食べて

「…ふつうに美味しい。」と一言言って全部食べてしまった。
「美味しかった、ありがと！」
「いえいえ、ごちそうさまです。ちなみに、さっきの上杉さんのパンケーキ、どんな味だった？」

「…聞かないで…。」
綾ちゃんは料理得意そうだったけど…多分勝手に食べた僕が悪い…


それから、僕が作ったパンケーキを誰かに食べさせてようと思い辺りを見回し…目に入ったのが月夜ちゃん。

彼女だったらいいコメントくれるかな〜と思い近づき、
「ツッキー、僕が作ったパンケーキ食べてみて〜♪」と言い、無理やり食べさせた。

月夜ちゃんは顔をしかめて無理やり飲み込んだみたい…

「…ん、思ったより美味い。」
「よかった〜…綾ちゃんみたいになったらどうしようと思って…」
「てか、誰がツッキーじゃ！」
「 ！ あ″？なにか問題でも？ 」

月夜が手に持ってたボウルと泡立て器を机に置いて猫みたいに威嚇してきた。
こっちも負けない、と思い威嚇しかえす。

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