旗印の季節24 (あーゆ) ページ42
〈月夜side〉
黒塗りのライフルを担いで、講堂の2階の観覧席まで来てみた。
狙撃には高い所がうってつけだからね。
ライフルをセッティングして、スコープで敵を探ってみると…
いたんだよね、、、佐藤真奈美。
馬鹿デカいステージの上で仁王立ちして、ケバケバ化粧で嗤ってやがる。
なんか… 見るだけで疲れるタイプの陽キャだな、まじで。
下を覗いてみると、敵がウジャウジャいた。
人がゴミのようだとは、この事なのか… と、改めて再確認できた武石月夜、15歳です。
ちょうど真上にあるド派手なシャンデリアを撃ち落とせば、
きっと敵を一網打尽にできて、私もポリ公に一網打尽かな?
つーか、それが一番効率良いんだけどな。
とか考えながらも、手持ちの銃口は佐藤真奈美に一直線。
このままバーンと、、、撃てるワケが無かった。
ターゲットの周辺には、ボディーガード(?)みたいな女共が湧いて出ている。
あ“ー、そこのお前、邪魔邪魔。
もう少し右にずれろ!違うテメェじゃねーよ!
と一人で格闘しています、意味の無いスナイパー、武石月夜。
とりま何発かブッ放したけど、、次の弾の準備で時間がかかる。
効率が悪い悪い。
誰だよ、ライフルなんか持ってきた奴。トカレフにすればよかったのに。
と一人心の中で嘆いていると、講堂の重い扉がギィッッと開いて。
「… !佐藤真奈美… 」
「!本当にいましたね。。。」
「あらあら武石ちゃん… 」
神鳥谷さん、伊勢さん、上杉さんが顔を出した。
「いつまで経っても変わらないのね、貴方… 」
「悪い子は野放しにしてはいけませんね。」
「私は貴方に負けてしまう程、弱くありませんので。」
3人が戦闘態勢に入ったところで、私も何かしなくちゃな… と頭を巡らせる。
「… まずは栄進全員に情報提供、かな。」
思いついたのは、最悪全額弁償案件になりそうな突飛な行動。
銃口を垂直に、高い天井へと向けて…
「ブッパ‼︎」
サイレンサーを外し、パァンッ!と耳が壊れそうなくらいの銃声が辺りに響き渡った。
それと同時に、少々お値段お高そうな天井に風穴が空いた。
みんな驚いてこっち見てくるけど、そんなん無視無視。
目立とうが何だろうが、もうどうにでもなれ。
あとは、みんなが気づいてくれることを願うだけ。
あ“ーも“ー、、、初日から旗印とか、世も末だなぁ。
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珠奈(プロフ) - 更新いたしました。 (2022年11月17日 16時) (レス) id: 570e8cf367 (このIDを非表示/違反報告)
リョウ - 更新致しました。 (2022年11月17日 11時) (レス) id: 5a84eaf6bf (このIDを非表示/違反報告)
ピピピのピ - 更新させていただきました!! (2022年11月17日 7時) (レス) id: dd7f2196ba (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - 更新させていただきました! (2022年11月15日 19時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
TENN - 更新させて頂きました (2022年11月14日 17時) (レス) @page40 id: 56fa1dd384 (このIDを非表示/違反報告)
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