【合作企画】我ら空木高校栄進クラス！！【募集中】

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向かった先の教室へ到着すると防犯ブザーをしっかり握りしめる。

一度深呼吸してから、ブザーの紐を力強く引っ張った。
けたたましい電子音が廊下にまで響き渡る。


しばらくすると、ドタバタという足音がだんだん近づいてくる。

「あそこにいんの栄進の奴じゃな〜い？」

「自分から居場所知らせるとか馬鹿じゃんw」


口汚く罵りながら4人の女生徒が教室の入り口に顔を出す。

そして私の姿を見るなり顔にパンチを食らわせてきた……はずだった。

しかし彼女たちの目論見は外れ、4人とも無様に地面に突っ伏す。
何故って？この教室に来てすぐ足元に裁縫糸を張っておいたからですね。


卑怯です、私。偉そうなことを言っておきながらこのザマなんて…。
思わず自嘲気味な笑みが漏れる。

この対処法だけではすぐに復活しそうだったので、教室にあったガムテープで手足を拘束して転がしておく。

…この光景、誰かに見られたら私が極悪犯罪人みたいじゃないですか？
他人にどう評価されようが気にしませんが、流石に『あいつ、殴りかかってきた4人の手足をガムテープで縛ってたよ』なんて噂を流されるのは勘弁です。


「これ剥がせよ！おい、アンタ聞いてんのっ！」

拘束された生徒たちがギャーギャー喚いているのを無視して廊下に出る。



『佐藤真奈美さん』とやらを探しに行きましょう。
今頃、どんな顔をしてるんでしょうね…？

そんなことを考えながら、ゆっくり他の場所へと歩いて行ったのでした。

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