【合作企画】我ら空木高校栄進クラス！！【募集中】

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「!!あの目立ってるのは...」


「栄進の奴じゃない?!」


下品に喚き散らす女子を直虎は冷めた目で眺め、「おなごであろうとも容赦はせんぞ?」と微笑んだ。

彼女は女性だからといって手加減されるのが嫌いだが、それと同じくらい女性だからといって手加減をするのも嫌いだった。


「あまり大口を開けて騒ぐものではないぞ。耳に悪い。」


「何ババアみたいなこと言ってんの?」


「...木刀か...」


相手は五人。
一人は木刀、あとは素手。

対する直虎は一人。
そして手持ちの物で武器になりそうなのは国語辞典と竹刀のみ。

素手は国語辞典で対処するとして木刀は竹刀で片付けよう、と直虎は木刀を持った女子生徒を軽く睨む。

そしてサッと相手の前へと二、三歩進み出、相手の木刀を竹刀で短い間抑え、そのまま相手の額を竹刀で思いっきり叩く。

相手が怯んだ隙に竹刀を捨て置き、相手の木刀を握る。
そして木刀ごと相手を捻り、バタリと音がして床に力なくだらりと広げられた手から木刀を奪い、腕を掴んで背中に軽く足を乗せる。


「...次に誰をお相手致そうか。」


直虎がいつの間にか出していた国語辞典を片手にニコリと微笑むと直虎を取り囲んでいた女子生徒達は恐ろしいものを見るような目で直虎を見て一人が逃げ出したのを皮切りに皆逃げ出してしまった。


「あ...佐藤真奈美とやらの話を聞いておけばよかったか...これしきで逃げ出すとは...とんだ腰抜けじゃな。」

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