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旗印の季節９　（あーゆ） ページ24

〈月夜side〉

さっそく旗印戦が始まってしまった。

大祝さんは、戦が面白いと言った風にニヤリと笑う。

私はそんな大祝さんに、ちょっと驚いた。

思った以上に、大祝さんは喧嘩好きらしい。

そして、この堂々とした態度。

おそらく彼女もそれなりに強いのだろう。

ならば、私もいっちょやりますか。

そう、リボルバーピストルを取り出したけど…


「… 弾切れかよ。」


先程の揉め事で弾を使ってしまったらしい。


「ちっ、仕方無いけど… 」


そう言って取り出したのは。


「ライフル⁉︎」


声を荒げた大祝さんを横目に、のんきに折りたたみ式のライフルを準備する。

あ、ちなみにコレ自分でカスタムしたんだ。

そんな物騒なモノ、簡単には売られてないからね。

それに、


「大丈夫大丈夫。立花さんなんてバズーカ持参していますし。」


なんて適当な理由をつけて誤魔化した。

あとは、作戦通りに動くだけ… と言ってもまだその策は未完成だ。

しかも、私は待たされるのは趣味じゃ無い。

私はライフルを担いで講堂へと向かった。

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