ショッピング ページ9
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「Aさん、裏原ってどこッ！？」
『いや、私に聞かれても……地方育ちですから』
あれから身支度を済ませ高専を出た私達は、現在実地試験の時にも訪れた原宿に来ている。
とは言え、野薔薇ちゃんも私も東北出身。ましてや東京まで頻繁に出掛けることなんて滅多に無かったため、二人揃って土地鑑が皆無だった。
野薔薇ちゃんは多くのアパレル業者が集まる「裏原宿」に赴きたいらしいのだが、生憎私を頼った所でスマホで確認するくらいしかやることがない。
ここは素直に誰かに聞くか、ナビにそってひたすら歩くかが打開策になるだろう。
『とりあえず、この辺りもお店あるし少し歩いてみようよ。案外良い物見つかるかもしれないよ？』
「……確かにそうですね。Aさんは、何か見たいものとか無いの？」
『うーん、見たいものというか。今は甘い物が食べたい気分……かな』
「それ賛成ッ！クレープでも食べに行きましょ！」
原宿と言ったら、やっぱり見た目も可愛らしいスイーツだろう。
近年色々なものがテレビで特集されているのは観るけど、地方に住んでいると中々食べる機会が無い。
人混みはあまり好きではないけど、時代の流れについていけるという面に関しては東京在住の特権だと思う……たぶん。
「そういえばAさんの服、可愛いですね！」
『ああ、これ？』
ゆっくりと道を歩きながらも、野薔薇ちゃんの問いかけに答えるよう私は着ていたワンピースの裾に触れる。
夏らしい薄手のアイボリーの布地に、くるぶしくらにまで伸びたマキシ丈ワンピース。ふんわりとすぼみのついたスカート部分が特徴的である。
ちなみに、野薔薇ちゃんは私のガーリーめな服とは対照的なクールめの黒ワンピースを着用している。大人めに仕上がった雰囲気が、彼女にとても良く似合っていた。
『この服はね、去年の誕生日に悠仁がプレゼントしてくれたやつなの』
「え……てことは、虎杖チョイスッ！？」
野薔薇ちゃんは相当驚いたのか、口をあんぐりと開けまじまじと私の着ているワンピースを見つめている。
「アイツそういうの疎そうな見た目してんのに、意外だわ」
『まあ姉弟だからね。私の好みは何となく把握してたのよ、きっと』
私がこれが欲しいあれが欲しいと口にしていたこともあるだろうが、その中でも私好みのデザインを選んでくれる悠仁はやっぱり出来た弟なのだ。
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ちなみに作者は地方民
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さくら(プロフ) - 今日一気読みしましたぁ✨続き気になるぅ〜😭もう作者様のファンになりました私！！話好きすぎる…🥺いつでもまってます！！ (8月15日 0時) (
レス) id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - 本当にこの話大好きです！更新待ってます！ (8月11日 23時) (レス) @page33 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
Nyamyu(プロフ) - 更新もっとほちぃっす… (7月27日 5時) (レス) id: 6b9d2f667c (このIDを非表示/違反報告)
D - めっちゃ読みやすいです。小説の書き方、スッゴイ好きです！つい夜更かししてしまうほど全て読んでしまいました。更新、お待ちしています。無理なさらない程度で！ (2023年4月9日 11時) (レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
いか焼き - 忙しい中でもこんなに更新してくださっている…！（泣）ありがとうございます！！人気の作品って突然更新停止してる奴が多いのでめっちゃ嬉しいです…！無理しない程度で更新してください！全然こっちは待つので！！お身体にはお気をつけて下さい！！！！！ (2022年7月4日 3時) (レス) @page21 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀛 | 作成日時：2022年2月27日 13時
