予期せぬ誘い ページ8
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「随分遅かったじゃねーか、A……」
『ご、ごめんって真希ちゃんッ。サボってたわけじゃないから！』
五条先生との話が思ったより長くなってしまい、私がグラウンドに戻ってくる頃にはすっかり汗だくになった皆が地べたに座っていた。
そんな中、私は真希ちゃんの鬼の形相に怖気付きながらも適当にあしらった嘘をツラツラと並べて言い訳をする。
だって本当のこと言ったら五条先生に怒られるし、仕方ない。
『悠仁のこととか、じいちゃんのこととか。色々終わってないことが多いから呼び出し食らってたの……本当、やる事いっぱいで嫌になっちゃうわ』
「ああ……そうか。悪いこと聞いたな」
『いや、全然大丈夫ッ！そんな気にしないで！』
私の言葉に真希ちゃんがすんなり引き下がったのを見て、咄嗟に元気良く振る舞う。
……コレ、『本当は悠仁死んでませんでしたー！』なんて嘘だったことバラしたら、それこそ私の命が危うくなるんじゃないか？
五条先生がそんな所まで考えてくれているわけないし……そもそもあの人、悠仁のことどうやって皆に説明するつもりなんだろう。
「Aさん遅いッ！！やっと戻って来たのね！」
そんなことを一人考えていると、地べたに寝転んでいた野薔薇ちゃんが起き上がり、私に声をかけてきた。
長袖の制服で今の今までシゴかれていたためか、額には汗が滲み、髪がいつもより乱れている気がする。
『ごめんごめん……野薔薇ちゃんは、満身創痍って感じだね』
「もう学ランで投げ回されるのはいい加減しんどいわ！Aさん、今すぐジャージ買いに行きましょうッ！」
『えっ、私も着いて行くの！？』
「当たり前でしょう？ショッピングは一人より二人の方が楽しいんだから！」
そう言った野薔薇ちゃんは、私の手首を掴むと問答無用で学生寮の方へと歩みを進め始める。
予期していなかった展開に、私は目をぱちくりさせながらもされるがまま。
『ちょ、真希ちゃん！良いのこれ……！？』
「まあ、言っても無駄だろ。息抜きでもしてこい」
こうしてまんまと真希ちゃんに見捨てられた私は、野薔薇ちゃんと二人でジャージ探しのショッピングへと出掛けることになった。
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さくら(プロフ) - 今日一気読みしましたぁ✨続き気になるぅ〜😭もう作者様のファンになりました私！！話好きすぎる…🥺いつでもまってます！！ (8月15日 0時) (
レス) id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - 本当にこの話大好きです！更新待ってます！ (8月11日 23時) (レス) @page33 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
Nyamyu(プロフ) - 更新もっとほちぃっす… (7月27日 5時) (レス) id: 6b9d2f667c (このIDを非表示/違反報告)
D - めっちゃ読みやすいです。小説の書き方、スッゴイ好きです！つい夜更かししてしまうほど全て読んでしまいました。更新、お待ちしています。無理なさらない程度で！ (2023年4月9日 11時) (レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
いか焼き - 忙しい中でもこんなに更新してくださっている…！（泣）ありがとうございます！！人気の作品って突然更新停止してる奴が多いのでめっちゃ嬉しいです…！無理しない程度で更新してください！全然こっちは待つので！！お身体にはお気をつけて下さい！！！！！ (2022年7月4日 3時) (レス) @page21 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀛 | 作成日時：2022年2月27日 13時
