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グットルッキングガイ ページ32

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京都校の宣戦布告を受けてから数日。日常は、滞りなく過ぎている。

もちろん、その毎日が交流会に向けての鍛錬であることに変わりはない。



……ただ一つを除けば。






「やっべ……姉ちゃんッ、ちょっとそこ邪魔ああ!!!」


『はあッ!?いや、そんなこと言われてもっ……!』


「ハイハイ、君達。まだまだ動きがお粗末だよ?」






なんだかいつもより生き生きしている五条先生の声が聞こえた瞬間、視界の端にいたはずの悠仁が私の体めがけて吹っ飛んでくるのが見えた。

人体がぶつかり合う盛大な音は、今までで聞いた事ないくらい鈍い衝撃音だった。






『ッ____いったああ!!』






色気なんて微塵も感じられない私の叫び声が、薄暗い室内に響き渡った。

固い地べたに打ち付けた体はジンジンと痛む。最終的に寝転ぶ形になった私の体の上には、一回り大きい悠仁の体が覆い被さるようにして乗っていた。


痛い、重い、しんどい……私の思考回路は、そんなマイナスなことだけを考えるのに躍起になっている。






「いっててて……あ、ごめん姉ちゃん」


『良いからさっさと退いてッ』






前より格段に重くなっている悠仁の体を苛立ちに任せて押しこくりながら、私はなんとか自分の体を起き上がらせる。



……そもそも、なぜ私がこんな目にあっているのか。


それは言わずもがな。今も私達のことを愉快そうに眺めている、そこのグラサン男のせいだ。






「まだまだ体幹が弱いね〜。Aはあそこで、悠仁を支えられるくらいにならないと」






息を荒らげながら脱力する私を見下ろし、端的なアドバイスを言った五条先生。

普段ならありがたいその言葉も、今の私にはただの嫌味にしか聞こえない。






『疑問なんですが、ただでさえ真希ちゃんに扱かれてる私にこの訓練必要あります……?』


「良いじゃない、姉弟で絆を深めながら武芸のお稽古なんて他じゃできないだろう?それに、今ならグットルッキングガイ五条悟先生の指導付き!」






キラキラした効果音でもつきそうなくらいの笑顔を浮かべながら、ふざけているのか真面目なのかよく分からないテンションで言ってのける彼は一体何がしたいのか。


「悠仁と面会してみる?」なんて甘い言葉にまんまと乗せられてしまった数日前の私を、恨んだところでもう遅い。






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さくら(プロフ) - 今日一気読みしましたぁ✨続き気になるぅ〜😭もう作者様のファンになりました私!!話好きすぎる…🥺いつでもまってます!! (8月15日 0時) (レス) id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - 本当にこの話大好きです!更新待ってます! (8月11日 23時) (レス) @page33 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
Nyamyu(プロフ) - 更新もっとほちぃっす… (7月27日 5時) (レス) id: 6b9d2f667c (このIDを非表示/違反報告)
D - めっちゃ読みやすいです。小説の書き方、スッゴイ好きです!つい夜更かししてしまうほど全て読んでしまいました。更新、お待ちしています。無理なさらない程度で! (2023年4月9日 11時) (レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
いか焼き - 忙しい中でもこんなに更新してくださっている…!(泣)ありがとうございます!!人気の作品って突然更新停止してる奴が多いのでめっちゃ嬉しいです…!無理しない程度で更新してください!全然こっちは待つので!!お身体にはお気をつけて下さい!!!!! (2022年7月4日 3時) (レス) @page21 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年2月27日 13時

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