涙 ページ26
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「俺なりの優しさだ、今なら半殺しで済む。答えろ伏黒、どんな女がタイプだ」
強引な態度のまま、東堂は伏黒くんに対し返答を迫る。
「何だこれ大喜利かよッ……！」
伏黒くんは若干の苛立ちを見せながら、この状況をどう切り抜けるか考えているようだった。
そんな彼の隣にいる野薔薇ちゃんはというと、薄ら笑みを浮かべる女の制服を羨ましそうにまじまじと眺めている。
ノースリーブのボディラインが強調されるようなデザインの制服。私の丈長セーラー服に比べ、とても可愛らしいものだと思う。
……それにしてもこの八方塞がりな状況を、伏黒くんは一体どうやっておさめるつもりなのだろうか。
「……別に、好みとかありませんよ。その人に揺るがない人間性があれば、それ以上は何も求めません」
当たり障りのない無難な回答。さすが伏黒くん、乙女心というものをよく分かっている。
年齢問わず、女性の前で大人な振る舞いをできる人というのは世代問わず人気が高いものだ。
ここでもし欲望に任せた回答でもしていたら……まあ、それは彼に限って有り得ないだろう。
そもそも、伏黒くんは異性にあまり興味が無さそうだし。
「悪くない答えね、巨乳好きとかぬかしてたら私が殺してたわ〜」
「うるせえ」
『花まるだよ、伏黒くん』
「Aさんまでやめてください……」
女子からの評価は好評。問題は、これが男に刺さるかどうか、なのだが……
「……やっぱりだ……退屈だよ、伏黒」
ボソリと聞こえた、低い声。
その声に振り向けば、東堂の目からは二筋の涙がこぼれ落ちていた。それと共に、先程までとは打って変わった凄まじい程のプレッシャーが、辺りに緊張となって現れる。
そんな緊張感に耐えられなくなり、生唾を飲んだ次の瞬間。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ドｺﾞォンッ！！！
『ッ……伏黒くんッ！！！』
メキメキという鈍い音と共に、後方に飛ばされる彼の姿が見えた。
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さくら(プロフ) - 今日一気読みしましたぁ✨続き気になるぅ〜😭もう作者様のファンになりました私！！話好きすぎる…🥺いつでもまってます！！ (8月15日 0時) (
レス) id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - 本当にこの話大好きです！更新待ってます！ (8月11日 23時) (レス) @page33 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
Nyamyu(プロフ) - 更新もっとほちぃっす… (7月27日 5時) (レス) id: 6b9d2f667c (このIDを非表示/違反報告)
D - めっちゃ読みやすいです。小説の書き方、スッゴイ好きです！つい夜更かししてしまうほど全て読んでしまいました。更新、お待ちしています。無理なさらない程度で！ (2023年4月9日 11時) (レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
いか焼き - 忙しい中でもこんなに更新してくださっている…！（泣）ありがとうございます！！人気の作品って突然更新停止してる奴が多いのでめっちゃ嬉しいです…！無理しない程度で更新してください！全然こっちは待つので！！お身体にはお気をつけて下さい！！！！！ (2022年7月4日 3時) (レス) @page21 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀛 | 作成日時：2022年2月27日 13時
